住友ゴム 日本ユネスコ協会連盟と協働事業

2013年09月10日

ゴムタイムス社

 ダンロップの住友ゴム工業は9日、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟と東京・神田の学士会館で記者発表会を開催し、協働事業「チーム・エナセーブ 未来プロジェクト」を開始すると発表した。
 同連盟が進める、国内外の身近な文化・自然を守り伝える世界遺産・地域遺産活動や、日本の文化を未来につなぐ未来遺産運動に、同社の低燃費タイヤ「エナセーブ」シリーズの売上の一部を通じて、資金面および人的な支援を行う。
 第1段の活動として、国連教育科学文化機関(ユネスコ)により世界文化遺産に登録された、富士山の構成資産の一つである湧泉群「忍野八海(おしのはっかい)」で、10月19日に同社社員や家族が参加して、忍野ユネスコ協会とともに清掃活動をはじめ環境保護活動を実施する。
 2014年からは、日本全国で実施している未来遺産運動に対し、同社が国内で展開している工場・事業所・販売会社などが、それぞれの地域で自然・環境保護を目的とした活動をサポート。社員と家族が実際の活動に参加することも計画している。
 サポートを行う詳細な活動内容と地域については、最終段階の調整を行っているところで、決定次第、正式に発表する。
 また、将来的には同活動に共感する消費者からも参加者を募り、より大きな活動とする考え。
 同社は2009年から「チーム・エナセーブ」活動を展開している。これは、エナセーブシリーズの売上の一部を使い、タイやインドネシアでマングローブの苗木を植樹し、マングローブの森をよみがえらせるとともに、自然災害の防止や豊かな漁場の形成などをめざす活動で、4年間の累計植樹本数は100万本を超えている。今回の活動は、これを日本国内に拡大したもの。
 会見では、同社の山本悟・常務執行役員ダンロップタイヤ営業本部長が「日本ユネスコ協会連盟との協働事業を住友ゴムはじめとする直接的な環境保護活動で、持続可能な社会の実現、地域環境との共生を図っていきたい」とあいさつ。
 内田眞朗・日本ユネスコ協会連盟専務理事は「経験豊かな知見を兼ね備えたダンロップと、日本の素晴らしい文化や自然を後世に伝える未来遺産をともに進めていくのは、この上ない幸せ」と述べた。

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