ニュースの焦点 NMC会議 高機能JIS化推進

2013年08月05日

ゴムタイムス社

    ゴム製品の国際競争力向上-日本ゴム工業会・ ISO/TC45国内審議委員会は新たな標準化戦略方針を検討する場として、NMC戦略会議(ナショナル・ミラー・コミュニティー)を立ち上げ、ゴム製品の国際競争力向上に貢献する高機能JIS化を推進する。

 ISO/TC45国内審議委員会ではゴム及びゴム製品に関する国際規格450件取扱っており、これまでの10年間においてISO国際規格と国内JIS規格との整合性をを主眼に置いて活動を進めてきた結果、この間で国内規格と国際規格の整合化にある程度の目処が立ち、大きな成果を治めてきた。
 同委員会では、今後は「標準を作る時代から標準を使って競争力の向上に繋げる時代」になるとし、攻めるためのグレーディング、認証等の標準の活用、先行する欧州の動向、他業界の動向にも注目し、単なる規格の枠をこえて、競争力強化という視点で規格を活用していくことが重要であると判断。
 一方、経産省の標準化戦略も大きく変化。先に閣議決定された「グローバル競争に勝ち抜けるための製造業の復活」の中で、戦略分野を中心に研究開発、知財活動、標準化戦略の提言が行われた。標準化戦略では、国際幹事等の国際的公職の積極的な引き受け、日本の強み分野の世界展開への集中など国際競争力に繋がる分野への重点支援はじめ、最低水準の品質を表現する規格ではなく、JISの中で差別化ができ日本製品の優位性を問う事が出来る「高機能JIS」の推進が提案された。これらの戦略に対応するため設置されたNMC戦略会議では、現在、免震ゴムの認証制度の実現に向け、現状のJISをどう変更するかなどの検討を進めている。

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