アキレス 不燃性軟質フィルム発売

2013年07月26日

ゴムタイムス社

 アキレスは、高い透明性を有した不燃性軟質フィルム「アキレスフネンクリア」を、9月初旬より全国にて新発売すると発表した。
 軟質フィルムはその加工性の良さから、工場・施設の間仕切りカーテンなどに使用されている。さらに近年では、建築基準法の不燃材料認定を受けた固定パネルや壁としての用途にも要望が高まっている。
 そこで、同社では外側の透明難燃PVCフィルムが、内側のガラスクロスを挟み込む三層構造フィルムで、高い不燃性を実現した「アキレスフネンクリア」を開発、国土交通大臣認定不燃材料認定番号(不燃材料 認定番号NM3411)を取得した。
 これにより、内装制限を受ける特殊建築物への間仕切り、落下防止用天井材・壁材、窓用への使用も可能となった。また、火災による延焼防止にも効果を発揮し、緊急時には刃物で切ることができ、避難の妨げにならない。
 これまで不燃性フィルムは、半透明な素材がほとんどであり、高い透明性を有した素材が求められてきた。同製品は同社の長年のフィルム開発・加工の技術によって、全光線透過率80%以上の透明度を達成、これまで難易度の高かった不燃性の透明フィルムを実現した。東日本大震災以降、工場やオフィスでの棚からの落下防止策として、透明フィルムを設置するケースが増えているが、本製品は、外側から陳列物の確認が容易にでき、これまでガラス仕様で作られていた商材からの移行材料としても注目されている。
 また、表面固有抵抗値1010Ωレベルの帯電防止性能を有し、クリーンルームやデータセンターなどでも効果を発揮。紫外線カット率も97%以上あり、資材・商品の劣化を抑制する。軟らかい素材のため、取り扱い中での折れ跡も付きにくく、べたつきもない。一般軟質塩ビと同様に、ウェルダー溶着も可能。
 ボイラー室のような火を使用する現場での間仕切り用途や、自動車・弱電工場の通路用間仕切り等、軟質かつ透明性が求められる現場での展開を図っていく。
 同製品のサイズは0・3mm厚×100cm巾×20m巻(乱尺あり)。製品構造は透明難燃PVCフィルム/ガラスクロス/透明難燃PVCフィルムの三層構造。希望上代価格は2万5000円/m(税込)。販売先は直系販社および、販売代理店。販売目標は初年度5000m。

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