三菱化学 韓でイオン交換樹脂新会社

2013年07月26日

ゴムタイムス社

 三菱化学は24日、三養社(本社=大韓民国ソウル市)と共同でイオン交換樹脂の製造合弁事業会社を韓国国内に設立することの基本方針につき合意したと発表した。今後、合弁会社の設立に向けて、詳細条件の検討を進めていくとしている。
 イオン交換樹脂は、溶液中のさまざまな物質(イオン)を分離・精製することができる樹脂で、化学品の製造プラントや発電所におけるボイラー用水の水処理や、超純水の製造、食品・医薬品の精製に用いられている。二社は、合弁事業会社で製造した均一粒径イオン交換樹脂を、成長著しいアジア市場をはじめとする全世界市場向けにそれぞれ販売してゆく計画。
 合弁事業会社の製造設備は、2015年5月の稼動開始を目標として韓国群山自由貿易区に建設される予定で、均一粒径イオン交換樹脂の製造能力は年間約2万立方メートルを計画している。
 今般の合弁事業会社の設立により、同社のイオン交換樹脂事業としては福岡県の黒崎事業所(1万3千m3/年)、イタリアのレジンディオン社(100m3/年)、台湾の太洋化成股イ分有限公司(3500m3/年)とあわせ、世界4拠点のグローバル製造体制が整う。
 今後、同社はイオン交換樹脂のアジアNo・1サプライヤーを、また三養社は環境事業部門におけるイオン交換樹脂事業をさらに強化し、水処理分野のトータルソリューションを提供することを目指し、引き続き協業を続けていくとしている。

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