【ゴム・ビニール手袋特集】 日本グローブ工業会 為替円安など3重苦に苦慮

2013年07月23日

ゴムタイムス社

為替円安など3重苦に苦慮 家庭用は用途多様化で拡大

作業用は3年連続で増加

 ゴム・ビニール手袋の需給動向、グローブ工業会の今年度の事業活動について日本グローブ工業会・望戸清彦理事長(三興化学工業㈱社長)に聞いた。

―2012年の需給状況は。
 望戸理事長 家庭用手袋の販売数量は前年比103・5%で、2007年以降最高の数値となったが、2004~2006年の1億双の大台にはまだ回復していない。なかでも一般用極薄手袋は前年比109・2%と、この数年は年率10%前後の伸びが続いており、ユーザーの衛生面の意識向上と用途の多様化が需要拡大につながっているとみている。

 作業用手袋も前年比102・4%で3年連続の上昇となり、各産業の海外シフトによるマイナス要因もあるが、2年続きの厳冬による防寒用の上乗せも好影響となった。医療用手袋では手術用手袋が前年比106・4%で近年では比較的高い伸びを示し、パウダーフリー比率も51・1%と前年比5・4ポイント上昇し、初めて50%超えとなった。欧米では既に75%程度と推定されており、まだまだ伸びしろがあるとみている。検査・検診用手袋は前年比123%、品種別前年比はゴム手袋97・3%、ビニール手袋105・7%、ニトリル手袋345・2%で特にニトリル手袋での市場開拓効果が大きな要因となった

―今年度の事業計画は
 望戸理事長 具体的には、家庭用手袋分野では「安心して使っていただける手袋」として安全衛生(SG)マークの市場への更なる浸透と新製品導入、加速するディスポ化への対応を実践していく。作業用手袋分野では認定マークの市場への浸透強化を行いお客様により安心して使っていただける製品を供給し、新興国からの安価類似品との差別化を図っていくことですね。医療用手袋分野では感染予防の一環として工業会で啓蒙活動を展開している手術中交換や二重装着使用等もかなり浸透してきたものと思われるが、手術中の手袋交換の徹底とパウダーフリー製品の拡販、更にはラテックスフリー製品の認知度向上を図っていきたい。また、特に今年度は会員各社の特性を存分に発揮した、お客様に信頼でお応えできる製品の供給を推し進め需要喚起と市場拡大を図っていきたい。厳しい環境に対応すべく開発や生産のムダを無くし最適化を図る「守り」も必要ですが、単に要求に従うだけでなくお客様を良きパートナーとして意思や提案をぶつけ、お互いにWIN―WINの結論を導き出しながらも自立性を持って市場ニーズを先取りした「きめ細やかなサービス」の提供を行っていくことですね。

 

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