企業特集 ソフランウイズ 関東地区を中心に販売開始

2013年07月22日

ゴムタイムス社

自立性と柔軟性で施工性が向上

 東洋ゴム工業のダイバーテック事業のセグメントにおいて硬質ウレタン事業を展開する㈱ソフランウイズは、戸建住宅用断熱材「ソフランアイタス」を1日より、関東地方を中心に販売を開始した。今回の新製品のポイントや製造・販売の背景等を㈱ソフランウイズ低温断熱営業部東日本担当部長の岩田正広氏、同社営業部の杉山裕有子氏に聞いた。
◆新製品の製造・販売の背景は
 「省エネルギーへの国民の関心が高まるなか、住宅における断熱材の需要が高まっています。従来戸建住宅用断熱材としては、繊維系断熱材が主に使用されています。一方で重力や湿度の影響、経年劣化などでずれ落ちが発生するなど断熱効果の維持が難しいという課題もあります。これらの課題や顧客ニーズをもとに2年くらい前から商品開発をはじめ、今回の販売になりました。ウレタンフォームでは国内初となる低密度成型品になります」
 ◆新製品のポイントは
 「断熱性と気密性と施工性の優れた3つの特長を持つ製品です。押すと縮み、離すと元に戻るという柔軟性と硬質ウレタンフォームの断熱性の両方を備えていることで、ずれ落ちを防ぎ、入り組んだ柱間内での施工にも対応できます。またフロンを使わずに水で発泡しているため、オゾン層破壊の心配がないという環境に配慮した製品でもあります。施工に関しては非常に軽く、自立タイプの断熱材で特殊な工具や固定金具が不要で誰でも簡単にできます」
 ◆新製品の販売展開は
 「まずは関東地区を中心にビルダー様や工務店様などに向けて販売の基盤を固めていきます。現在は木造住宅で使用される繊維系断熱材のシェアが50%強の市場のなかで『ソフランアイタス』の知名度をまず高めていく」 
 戸建住宅の消費者である一般の人にも親しみを持ってもらうために、住まいに「愛」を「足す」という意味で新製品のキャラクター「アイタス」を起用、顔がハート型で、これが愛を表現しているという。さらに同社ホームページをリニューアルし新製品をアピールしていく。
 ◆今後の展開は
 「今年の10月23日~25日に東京ビッグサイトで開催される第35回ジャパンホームショーに出展する予定です。この展示会で全国のビルダー様、工務店様に『ソフランアイタス』の認知を更にアップしていきたいと思っております」
 同社は硬質ウレタンのスペシャリティーカンパニーとして、市場ではトップシェアの実績を持つ。同社では、これまで工場生産向けシステム原液と現場発泡向けシステム原液を中心に、LNG(液化天然ガス)事業関連の超低温断熱工事や、農畜産向け金属複合パネル「ガルダン」等を展開している。
 今回、新たに戸建住宅用断熱材を商品ラインアップに加えることで硬質ウレタンスペシャリティーカンパニーとしてさらに幅広くユーザーのニーズに応えていく。

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