【TPE特集】 住友化学 米子会社の生産能力増強へ

2013年06月05日

ゴムタイムス社


米子会社の生産能力増強へ オレフィン系「エスポレックス」

住友化学

 高架橋の新グレードを市場に投入
 住友化学の合成ゴム・エラストマー部は本年4月から責任管理体制を明確化するとともに営業体制の強化を図るため、これまでの地域別組織から製品別のEPDM、TPE、SBRの3チーム組織に変更した。
 TPEチームでは オレフィン系熱可塑性エラストマー「エスポレックスTPEシリーズ」をグローバルに事業展開しており、米国市場及びアジアでのエアバッグ向けを中心とする自動車用部品向けが堅調に推移している。同社はオレフィン系熱可塑性エラストマーの需要増大に対応、同社千葉工場での生産能力の増強を図ったが、国内需要減や為替円高、欧州景気の減速から稼働率が落ち込んでおり、同社では実需に見合った生産体制とすることとした。老朽化した古い設備ラインから順次停止し、ビルド&スクラップを行い、現在は1万㌧体制に移行を実施中。一方、アメリカ市場では同社子会社の住友化学アメリカ(年産5000㌧能力)が製品を供給、米国での自動車生産の拡大で自動車用途分野で着実な成長をみせており、2012年度の販売は前年比150%の伸長と フル生産、フル販売が続いている。

 主力のエアバッグ収納ケースではポリエステル系、SEBSからの素材転換に加え、助手席からサイド、後部座席、足元への拡大と採用部位が増えており、米国市場では日系自動車メーカーからビッグスリーへの採用も拡大、メキシコ、ブラジルなど南米も含め大きな成長が見込まれており、今期も前年比20%増の販売を計画している。このため、今後はさらなる能力増強が必要とし、同社では2014年下期稼働を目指し、1ライン(5000㌧)増設検討に着手。米子会社の生産能力は1万㌧体制を計画中。主力のエアバッグ収納ケースは日本、韓国は自動車生産にスライドし大きな伸びは期待できないが、中国、アジア、インド市場ではエアバッグ装着率が飛躍的に拡大するとみており、これら欧州を含めた需要にはサウジアラビアで現在進めている石油精製・石油化学の統合コンプレックス事業で2016年半ば稼動のEPDM(エチレン・プロピレン・ゴム)、TPE(熱可塑性エラストマー)プラントでカバーしていくとしている。現在の輸出比率は4割。

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