プライムポリマー シンガポールで起工式

2013年05月24日

ゴムタイムス社

 プライムポリマーは22日、同社のグループ会社プライムエボリューシンガポール社(EVLS)が、メタロセン系ポリマー「エボリュー」の新設プラントの起工式を行ったと発表した。
 式典には、シンガポール経済開発庁エネルギー・化学部門のユージーン・レオン局長および関係各位が出席した。
「エボリュー」は、高強度・密封性・低臭気・低フィッシュアイ・ヒートシール性に優れ、液物包装やパウダー包装などに求められる高機能シーラント用材料として、アジア市場での急速な拡大が見込まれる。同プラント完成後は、日本国内(市原工場)と合わせて、同社グループの「エボリュー」生産能力は55万t/年となる。
 同社は、同プラントの新設により、日本を含むアジアトップのポジションを確固たるものにし、同事業の更なる強化・拡大を図っていく。また、同プロジェクトを通じてシンガポールの化学産業の発展に貢献出来ると確信しているとしている。
 今回の起工式開催にあたり、ユージーン・レオン局長は「今回のプライムポリマーの選択のように、インフラが整い、安定的に原材料を入手できるシンガポールは、アジアの成長を重視し、顧客ニーズへの対応や新規ビジネスの創出に関心を持っているリーディング企業にとって最高の立地。同プロジェクトが立ち上がれば、エボリューのグローバルビジネスの約半分をシンガポール生産品が占めることになる。同社が、同事業でアジアでのビジネスをより拡大させるための拠点として、シンガポールを選んでくれたことを大変嬉しく思う」と述べた。
 同社は、高機能製品の海外展開加速を成長戦略として掲げており、同事業をその中核事業に位置付けている。同国に最新鋭の製造技術を駆使した世界最大規模のメタロセンポリマー製造装置を新設することにより、急速に拡大するアジア需要に応え、アジアトップメーカーの地位を更に強化していく考え。
〈新設計画の概要〉
▽製品=メタロセンポリマー「エボリュー」
▽立地=シンガポール共和国 ジュロン島 テンブス地区
▽設備能力=30万t/年
▽採用技術=三井化学のライセンスによるメタロセン触媒を用いた気相2段重合プロセス
▽スケジュール=着工2013年5月、完工2014年12月、営業運転開始2015年春

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