東洋ゴム  北米タイヤ販売が好調

2013年05月15日

ゴムタイムス社

 東洋ゴム工業の2013年12月期第1四半期連結決算は売上高が835億3500万円、営業利益は59億6100万円、経常利益は60億3700万円、四半期純利益は42億3400万円となった。(決算期変更による変則決算)

 タイヤ事業の売上高は647億3500万円となり、営業利益は50億7400万円となった。新車用タイヤは国内自動車生産台数が減少したため、販売量は低調に推移したが、高付加価値商品の販売が拡大したことにより、売上高は前期並みとなった。国内市販用タイヤは低燃費タイヤ(ナノエナジー)」シリーズの販売が好調であったことなどにより、販売量は順調に推移したが、商品ミックスの悪化などもあり売上高は低調に推移した。一方、海外市販用タイヤは北米市場では、低迷していた景気が徐々に回復し、また高付加価値商品であるSUV用タイヤの販売が好調であったことにより、販売量・売上高とも順調に推移。欧州市場では新規顧客開拓の強化を図ったが、景気低迷の影響及び市況価格の下落などもあり、売上高は前期並みとなった。

 また、中国市場では、販売量・売上高とも低調に推移したが、東南アジア市場では、販売量・売上高とも順調に推移し、海外市販用タイヤ全体では、販売量・売上高とも順調に推移した。
 ダイバーテック事業の売上高は187億8800万円となり、営業利益は6億4200万円。
 輸送機器分野では自動車用防振ゴム及び自動車用シートクッション需要が減少、鉄道車両用空気バネ及び鉄道車両用防振ゴムは、海外新車向けでインフラ関係の案件が急増した。
 断熱資材分野は、冷蔵倉庫向けの硬質ウレタン原液やマンション・ビル向け建築用スプレー原液の販売は好調であったが、農畜舎向け資材で新規物件獲得が停滞。防水資材分野は、全国的に市場が縮小する中、関西地区で大型物件を受注したため、売上高は順調に推移した。
 産業資材分野は、標準防振ゴムの受注減で売上高は低調に推移、建築資材分野は、建築免震ゴムの大型物件の受注が相次いだため、売上高は順調に推移した。

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