高機能プラスチック・フィルム展が同時開催

2013年04月15日

ゴムタイムス社

 「第2回高機能プラスチック展 」、「第4回高機能フィルム展」が10日〜13日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された。「高機能プラスチック展」は機能樹脂・プラスチックの成型、加工から材料技術に至るまであらゆるプラスチック技術が出展する専門展であり、「高機能フィルム展」は高機能フィルムの成形・加工技術からフィルムそのものに至るまであらゆるフィルム技術の専門展である。両展で400社が出展した。ゴム樹脂関連企業は次の通り。

 旭化成ワッカーシリコーン
 同社はワッカーケミカルズコリアと共同出展。最先端の電気・電子分野、医療器具関連分野をメインに紹介した。熱可塑性樹脂用シリコーン添加剤、医療デバイス用液状シリコーンゴム、半導体・パワーエレクトニクス用シリコーンエラストマー・ゲル等を出品。ブースでは、外国人の来訪者がわかりすいように、製品の紹介パネルは全て英語表記で工夫した。

 ホッティーポリマー
 「高機能樹脂からゴムの押出成形のことなら」をコンセプトに、PEEKや熱可塑性ポリイミドをはじめとしたスーパーエンプラから、ポリカーボネート等の汎用エンプラまで多彩なラインナップを紹介。熱可塑性ポリイミドチューブでは、長尺製作が可能であることがわかる展示も行った。また新製品「HPフロック」も出品した。

 モメンティブ
 電気・電子用途、樹脂添加オイル、レジン等のシリコーン製品、BNパウダー、CFRP等を出展。ブースでは、シリコーン・オイル、樹脂添加剤製品群は種々のハイエンドな用途に対応することをPRした。同製品は目的・用途に応じて耐熱性、潤滑性、柔軟性、撥水性、耐衝撃性、難燃性、耐候性等、様々な特性を付与する。またシリコーンRTV電気・電子、コーティング材料はLED/OLED照明、パワーモジュール、電池パック、液晶TVに使用される。

 ホーライ
同展示会で初めて披露するシート打抜き枠及び製品不良用破砕機「KF―2260型」を中心に出品した。同製品の特長はロール装置では成しえなかった巻付きの解消を実現し、製品付の不良品も容易に処理できるようになった点。また防音ボックスも不要であり、駆動モーターの低馬力化と負荷電流の低減による鉄電で低騒音と低動力の両方を可能にした点も上げられる。

 明和ゴム工業
 シワ抑制ロール(コンポジヘリカル/マイクロ溝加工《ゴム・メッキ》)、その他各種ゴムロール及び特殊ロールを紹介。シワ抑制ロールは硬さ(材質)の異なるゴムをヘリカル加工することで、摩擦係数の違いにより、基材とロールの間に生じ易いエアー膜を抑制することが可能な製品。

 金陽社
 ゴムロールをはじめゴムブランケット、高機能ゴムシート等をメインに出品。ブースでは静電気の発生を抑制するゴムロール「クーロン」、クリーニング用粘着ゴムロール「帯電防止クリンタック」、製品巻取り時のロスを低減する巻取りコア用ゴムライニング加工「スキンコア」など高品質・高機能なゴムロール等を紹介した。

 都ローラー工業
 「薄膜のコーティングでお困りではありませんか? 最高技術の提案を致します」をテーマに、ローラー方式による 「ナノ塗布装置」 、参考出品として世界最先端「小型ナノ透明薄膜測定器」 、常温AS―LRコート(水溶性塗液)等を出品した。
加貫ローラ製作所
 クリーナーローラ、 高機能フィルム用巻取りコア「e―コア」、CFRPローラ 等を中心に展示した。顧客のニーズに適応できるようなフィルム用ゴムローラの提案できるブース展開をした。

 テクノロール
 同社はダストハンター、シリコンロール等を中心に出品。今回は「粘着コーティングベルト」「フッ素コーティングベルト」を初めて参考出展した。粘着コーティングベルトの特長は粘着層をコーティングすることにより、ゴム取やフィルム剥がしに使用できる点。フッ素コーティングベルトはフッ素をコーティングすることでゴムや汚れを受け付けない特長を持っている。

 ニッタ
 同社はローラー間圧力分布測定システム、大面積用圧力分布測定システム等を紹介。今回は参考出展として「大型ローラー用圧力分布センサ」を出展した。同製品は超薄型約0・1mm厚のフィルム状センサシートに加わる圧力分布を読み取り、PC画面上においてさまざまな表示、分析することが可能システム。

 アキレス
 訪問者とのコミュニケーションを重視する、用途提案できるブース展開をした。ブースでは光学特性、LED、不燃・防燃、透明電極等用途別にパネルで展示することで同社の製品をPRした。

 

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