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BASF 美克化工と中国に合弁会社設立へ

2013年03月12日

ゴムタイムス社


 BASF(ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)と新疆美克化学工業有限責任公司(Xinjiang Markor Chemical Industry 以下、美克化工、本社:中国)は、ブタンジオール(BDO)およびポリテトラヒドロフラン(PolyTHF、化学物質名:ポリテトラメチレンエーテルグリコール)を、中国北西部の新疆ウイグル自治区コルラにおいて製造するため、合弁会社2社の設立を計画していると発表した。合弁事業契約はすでに締結しているが、さらなる契約条件と監督庁の認可が必要になる。

 今回の合弁会社はBDO、PolyTHFの製造用にそれぞれ工場を建設し、2015年には稼働予定。コルラに建設する2つの工場の年間製造能力は、BDOに関しては10万トン、PolyTHFに関しては5万トン。
 BASFの中間体事業本部のアジア太平洋地域担当者であるシニア・バイス・プレジデントのギド・ボイト氏は「BASFの世界有数のPolyTHF技術と中国における美克化工の確固たる地位を基盤に、中国市場の顧客に対して質の高い製品を提供するため、現地の製造能力を拡大する」と述べている。
 また、美克グループのバイス・プレジデントであるホー・シャオロン氏は「BASFから最先端のPolyTHF技術の提供を受け、合弁会社を設立できることは大変うれしい。2社のバリューチェーンを統合することでシナジーを生み出し、顧客により良いサービスを提供できるようになる。BASFとの連携によって、中国における私たちの合弁事業のさらなる拡大を期待している」と語っている。
 PolyTHFは主にインナー、アウター、スポーツウェア、水着などさまざまな布地に用いられるポリウレタン弾性繊維の製造に使われている。また、ホースやフィルム、ケーブル被覆などに使用される熱可塑性ポリウレタン(TPU)エラストマー向けとしても使われている。その他、スケートボードやインライン・スケートのホイールに用いられる熱可塑性のポリエーテルエステル、ポリエーテルアミドや注型エラストマーなどにも使用されている。BDOは工業プラスチック、ポリウレタン、溶剤、電子化学品、弾性繊維の製造に使用されている。
 BASFはアメリカのルイジアナ州ガイスマー、ドイツのルートヴィッヒスハーフェン、韓国の蔚山(ウルサン)、中国の上海近郊の漕涇(カオジン)において年間製造能力25万トンという規模でPolyTHFを製造している。またBASFは、ガイスマー、ルートヴィッヒスハーフェン、カオジン、さらに日本の千葉、マレーシアのクアンタンにおいて年間製造能力53万5千トンという規模でBDOを製造している。美克化工は現在、年間製造能力16万トンという規模でBDOを製造する、中国最大のBDO製造企業。これまで美克化工は美克ケミカルパークに対して50億人民元(約6億ユーロ)を投資してきた。