【合成ゴム特集】JSR SーSBR、EPDM 供給体制を強化

2013年02月20日

ゴムタイムス社

SーSBR、EPDM 供給体制を強化

JSR

 JSRが合成ゴム事業の注力分野として位置付けている低燃費タイヤ向けのS-SBR(溶液重合スチレンブタジエンゴム)、EPDM( エチレン・プロピレンゴム)製品の海外新プラントが本年第2四半期以降、相次ぎ立ち上がる。
 低燃費タイヤ向けS-SBRは主にタイヤや工業用品用途に使用される高機能合成ゴム。世界的な環境意識の高まりやタイヤの低燃費性能の格付け制度の普及を背景に、低燃費タイヤ向けへの需要は今後さらなる拡大が見込まれることから、タイのラヨン県に年産5万トン能力の新プラント(第1期)の建設を進めており、本年6月に生産を開始する。
 プラント建設地のタイは自動車産業として広い裾野を基盤に持ち、大手タイヤメーカーの工場も立地しており国内市場が大きいことや、アジア域内への輸出拠点としての利便性も高いことから、これらの優位性を活かして、建設に至ったもの。
  同社ではSーSBRの需要増大に対応、国内では2011年12月に四日市工場の生産能力を2万5千トン/年増強して6万トン/年体制としており、欧州にもStyron(Europe), GmbHにて3万トン/年の引取り権契約に基づいた生産を行っており、グローバルでの生産能力は、現在、合計で9万トン体制。これに本年6月に稼働するタイの新プラント(第1期5万トン)、2015年稼働計画があるタイの第2期5万トンの計10万トン/年を加えて、SーSBR事業の拡大をグローバルに進めていく方針。

 

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