鬼怒川ゴム 第3四半期決算 国内不振で減収減益

2013年02月18日

ゴムタイムス社

 鬼怒川ゴム工業の2013年3月期第3四半期連結決算は、売上高503億5900万円、前年同期比4・3%減、営業利益52億5300万円、同16・7%減、経常利益55億3600万円、同13・7%減の減収減益となった。四半期純利益は32億5900万円で同24・6%減となった。
 部門別の売上高は、車体シール部品は米州及びアジアの生産量の増加により243億5900万円、同0・9%増、防振部品は生産量の減少により102億100万円、同14・8%減、ホース部品は前年同期並みの66億6100万円、ブレーキ・型物部品は生産量の減少により35億7300万円、同3・9%減、その他製品事業は受注の減少により46億7600万円、同11・5%減、その他事業は受注の増加により8億8800万円、同9・4%増となった。
 損益面は、調達資材のLCC化・汎用化及びアジアでのモノ造り改善活動などを継続したものの、製品構成の変化、輸出向け部品の減少、新車立ち上げコストや部品輸送コスト増などにより減益となった。
 〈日本〉
 売上高は主要得意先の自動車生産台数の減少により360億2000万円、同9・1%減、営業利益はモノ造り改善・調達資材のLCC化・汎用化などの合理化を継続したものの、モデルチェンジ等による製品構成の変化及び建機他の輸出向け部品の減少などにより35億4000万円、同23・4%減となった。
 〈米州〉
 売上高は主要得意先の自動車生産台数の増加により40億7300万円、同40・2%増、営業損失は、新車立ち上げに伴うコストや部品輸送コスト増により、4億7500万円の損失(前年同期は2100万円の損失)となった。
 〈アジア〉
 売上高は、中国での主要得意先の自動車生産台数が減少したものの、102億6500万円、同2・0%増、営業利益は、モノ造り改善のグローバル展開・調達資材の現地化・汎用化の効果などにより、21億3200万円、同25・4%増となった。
 通期の連結業績予想は、売上高670億円、前期比5・1%減、営業利益75億円、同10・1%減、経常利益75億円、同12・3%減、当期純利益42億円、同20・8%減を見込んでいる。

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