吉野ゴム工業 年頭挨拶 伊藤吉秀社長

2013年01月16日

ゴムタイムス社

 新年あけましておめでとうございます。

 昨年6月28日に代表取締役社長を拝命して、早、半年が経過いたしました。未だ至らない点ばかりではありますが、社員の皆さん、並びにお取引先の皆様のご支援、ご協力により、取りあえずは大きな混乱なく、新年を迎えることができましたことを、先ずは心より感謝申し上げます。
 昨年50期は、当時、営業本部長であった私が「震災復興案件で社会貢献」、「海外市場へ本格進出」、「開発案件へチャレンジ」、という3つの営業方針を設定しスタートしました。内容は必ずしも予定通りではありませんでしたが、全てのテーマについて一定の成果が得られ、その結果業績は、売上高:計画比110%、経常利益:計画比118%の成績を収めることができました。
 期中に社長交代という大きな転機があった節目の年度に、このような素晴らしい業績でスタートが切れたことをたいへん誇りに思います。そして計画を達成した社員の皆さん、並びに多大なご協力をいただいた協力会社の皆様に心からの謝意を表したいと思います。本当に有難うございました。
 ところで、昨年の9月21日より当社は既に51期を迎えております。
 本年は「営業第一」、「チーム分権の推進」、「スピード経営」、という社長方針を掲げ、基本、積極作戦で鼻息荒くスタートいたしましたが、秋口より日中問題その他、日本の経済情勢は一層の落ち込みの様相を呈し、期限切れを迎える金融円滑化法関連の宜しくない企業情報なども頻々と舞い込み、期首早々の11月度の月例朝礼において、幾分慎重作戦に転針せざるを得ないとコメントし、自らの見通しの不明を反省いたしました。
 然しながら年末になって、経済再生を最重点課題とした安倍政権が発足、株価、為替を皮切りに、一転して俄かに情勢は活況を呈してきました。当社としては、ここで改めて、慎重の中にも積極作戦を採用し、是非、この波に乗り、微力であっても景気を牽引する企業となって、日本再生の一助となることを目指したいと思います。
 例えば、公共投資により土木分野の需要は間違いなく増えるでしょうが、当社では数年前から営業開拓部が着々と準備を進めています。業界に精通したベテラン社員の先見の明には、私自身、舌を巻く思いですが、本年は是非、大きな成果に結びつくよう、全社を挙げてフォローします。
 また本日もご列席いただいている台湾 新永全を初め海外のアライアンスパートナーとの共同作戦によるアジアマーケットへの営業展開も、実績をベースに既に次の目標に向けて力強く始動しています。今後、継続して安定した成果が得られる体制はどうあるべきかの検討を含めて、重点的に取り組みます。
 吉野ゴム工業は、若い元気な社員が多いねと、これまで各方面の方々よりご評価をいただいてきましたが、若い若いと言われていた皆さんも、5年・10年・15年と、順調にキャリアを積み上げ、各々が要職で活躍しています。
 各営業所、SEやメンテなど、50期の躍進を実現した、直近10年内外で立ち上げた組織(これは正に若かりし皆さん自身が、無我夢中で0から築き上げてきたものですが)、この現在の吉野ゴムの比較的若い組織体制は、篠山工場も含め、少々無理なものでも覚悟を決めてチャレンジし、次々と出てくる新しい課題を乗り超え続けることで、初めて成果・利益が生まれる仕組みになっています。成長を続けることがどれほど重要か、社員の皆さん自身が既に実感として良く理解しているはずです。
 尚、本年も新たに大卒3名の採用を内定しております。ベテラン、中堅、若手社員の構成がベストミックスとなるこの51期に、次代の吉野ゴムの礎となる『新しい価値』を創造すべく、全社で一層のチャレンジを実行し、更に上の次の目標を目指しましょう。
 先ず『営業第一』、各部門の若手リーダーへの『チーム分権の推進』、逡巡しない『スピード経営』を改めて、社員一同、並びに協力会社の皆様方と共有して、今期51期の目標必達を祈念して、年頭のご挨拶といたします。
 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

挨拶する伊藤社長

新春決起大会

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