新春TOPインタビュー 十川ゴム

2013年01月01日

ゴムタイムス社

  顧客目線の事業を推進
   環境対応型商品事業を創造

 顧客目線に立った事業展開を図り、品質を重視して顧客満足度向上を図っていくと語るのは十川ゴムの十川利男社長。本年の事業方針などについて話を聞いた。

 ―12年を振り返って。
 十川社長 東日本大震災やタイ洪水など自然災害の脅威を乗り越え、生産面では回復基調の中でスタートしたが、その基調も夏までで、8月以降は需要に大ブレーキがかかった。12年度はまだ第4四半期が残っているが、現状を分析すると先行きは回復せず、新年度に向けて不安感が高まっている。
 4―10月期の状況をみると、自動車関係は前年の低水準から回復し、3割近い伸びを確保した。また、土木建設機械関係では前半は伸びたが、後半は急速に大幅減となり、厳しさが増した。家電関係は、中国などに生産がシフトされ国内は大きく落ち込んでいる。こうしたことから上期によかった需要分が下期に入り押し並べて悪くなり、12年度の業績は売上高が前期比ほぼ横ばい、経常利益も前年並みを目指している。ここ数年来、当社は増収増益を確保してきたが、大変厳しい経営環境に直面したといえる。

 ―設備投資計画は。
 十川社長 12年度は全体で前年と同程度を当初計画したが、上期はほぼ計画通り実施したが下期は若干ブレーキをかけた。先行きが不透明なこともあり、次年度に繰り越せるものについては先送りを決め、トータルで25~30%減になる。
 ―海外事業ですが、中国子会社は。
 十川社長 Oリングやパッキンなどの金型成形品を生産する中国浙江省の子会社「紹興十川橡胶有限公司」の事業強化を図っているが、近年は人件費高騰が大きく、さらに日中関係悪化などリスク要因も高まっているため、設備投資などは慎重にならざるを得ない。中国工場の生産量であるが、やはり景況の低迷でフル生産には至っておらず、今後の動向を注視する。

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