【ゴム用機械特集】 和光精機 真空プレスを来年本格的販売開始

2012年12月19日

ゴムタイムス社

真空プレスを来年本格的販売開始 低価格とアスターサービス充実を実現

和光精機

 和光精機㈱(愛知県弥富市、市村真佐人社長)は30年前からゴム射出成形機の独自の自動化に着手。機械本体は無人成形を主体とした各種回路が組み込まれ、金型取り付けのさいに同社方式による簡素化された取り付け方法で取付作業時間を短縮させ、自動運転ができるようになったことで、自動化による省人化、生産性の向上に貢献している。
 同社の強みは、ゴム射出成形機と金型とセットで製作することで、成形試打ちおよび量産確認までの一貫方式を対応している点。今年の4月からは、さらなる生産効率を向上するために操作盤にメモリ取り出しを可能にした液晶タッチパネルを導入。24種類の金型に対応することで、ユーザーのきめ細かな要求に対応できる体制が整い、作業効率の向上を訴求した。
 上半期(6ー11月)の需要動向は「国内の設備投資の減速で落ち込みがあるものの、他社ができない特殊な製品の受注が好調だった。また金型の受注は前年比横ばいとなり、堅調に伸びている」(市村真佐人社長)。
 同社の特長を示す金型は2009年からRPW方式金型の販売を開始。新方式の金型は従来のコンプレッション用注入金型ではポットバリ(上バリ)は加硫してしまい廃棄処分としていたが、ポットバリを加硫させずに連続注入にて成形することで今まで廃棄されていた材料は製品へと変わり、利益を生む環境に配慮した金型になっている。同社ではユーザーに金型を切り口に試作段階からのアプローチで他社との差別化を図り、販売営業を推し進めている。
 通期の需要予測は「9月にエコカー補助金が切れ、中国などの自動車生産・販売の減速などで、前年と比較すると若干の落ち込みがあるかもしれないが、来年3月までの大手企業の設備投資の動きによって、今後販売が左右されるのではないか」(市村真佐人社長)。
 今後の計画として、海外メーカーに真空プレスの生産委託をし、販売を来年度から本格的に開始する計画。機械のサイズは200㌧から600㌧のラインアップになる予定となっており、同社では今まで培った技術やノウハウを生かし、自社で真空プレスを再調整する。またアフターサービスも100%保証する。同機はコストパフォーマンスに優れ、アスターサービスを重視した製品となることで、販売の向上につながっていくという。年明けには、同機の実演を兼ねた展示会を行うことになっている。
 「今回の計画を機に、真空プレスという柱を増やすことで、既存のお客様とは違う新規のお客様をターゲットにしていきたい」(市村真佐人社長)。
 今後は金型の設計・制作が可能なゴム射出成形機メーカーの特色を生かしつつ、新たな柱となる真空プレスの拡販を積極的な提案営業で展開していく。

(2012年12月17日紙面掲載)

タッチパネル方式のS-100Rシリーズ

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