三福工業 溶融タイプのフッ素樹脂専用工場を来年設立

2012年11月20日

ゴムタイムス社

溶融タイプのフッ素樹脂専用工場を来年設立 製品・用途開発の展開強化

三福工業

 フッ素ゴムや汎用樹脂のコンパウンド・発泡体を製造販売する三福工業㈱(栃木県佐野市、三井福次郎社長)の12年度のフッ素事業の需要見通しは、「フッ素ゴムの需要のひとつである建機、産業機械分野での設備投資の減少等により若干下回ると見込んでいる」(同社)。
 同社のフッ素事業では、フッ素ゴムコンパウンド、フッ素ゴム発泡体、フッ素樹脂(PTFE)コンパウンドの3つが上げられる。
 同社の強みのひとつに、フッ素ゴム専用に設計や改良を重ねた混練りラインを保有しており、専用化してから20年近くに渡る実績がある点。その特徴は混練りがフッ素ゴム用に設計されたニーダーまたはオープンロールで行っており、ユーザーの用途や要求に応じて開発段階から量産化に至るまで様々な提案ができる事という。またフッ素ゴム発泡体は混練り技術と発泡技術を複合させ、混練りから発泡、抜き加工までを同社内にて一貫して生産する。また発泡倍率のコントロールやゴムの種類の選定などユーザーのニーズに応じて柔軟に対応できる特長を持っている。
 製品開発では、2013年4月初頭を目途に溶融タイプのフッ素樹脂コンパウンド工場を立ち上げる計画。場所はフッ素樹脂(PTFE)コンパウンド専用工場(栃木県佐野市・葛生工場)内で、現在設備投資を進めている。新工場は二軸の押し出し機を導入し主にETFEやPFAのコンパウンドを生産し、生産能力は月産10㌧を見込む。同素材の使用用途として、チューブ・ホースやコピー機のローラー等に使用される。

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