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FPDインターナショナルが開幕 液晶、タッチパネル新技術が集結

2012年11月05日

ゴムタイムス社

フラットパネルディスプレイの総合技術展「FPDインターナショナル2012」が10月31日から11月2日の3日間パシフィコ横浜で開催された。
 液晶、有機EL、タッチパネルなどの新技術が多数紹介され、来場者の注目を集めた。

 JSRは、実用温度260℃以上の耐熱性を持つ超耐熱光学等方性透明フィルム「LUCERA」(ルセラ)および「LUCERA Sシリーズ」を出品。
 同フィルムは、高い透明性とアートン材料より高い高耐熱性などの特徴がある。また、光学等方性、高屈折率、低熱収縮性、低誘電・低誘電正接、低吸水性、難燃性などを兼ね備えており、バランスの良い材料。用途はタッチパネル用透明導電フィルム基材、有機EL照明基材、フレキシブルプリント基材など。FPCを無色透明にするなどの用途もある。空気中高温条件下でも長時間着色が認められないという特長も有している。
 ゼオンはゼノアフィルムの特性などを大型のパネルを用いて紹介した。同フィルムは透明性、低複屈折、耐熱性などの特長があり、光学・LCD用途や医療・包装用となどで使用されている。展示では斜め延伸技術や溶融押出し法などのフィルム加工技術をパネル展示し、コンパクトな製造ラインが構築できることをアピールした。また、斜め延伸フィルムZDシリーズの特徴やゼオノアフィルムと他社との比較、ZDフィルムの3DTVへの使用例や開発品であるUVカット機能付きのフィルムも紹介した。新規用途展開として、絶縁性や配線加工性などの電気特性に優れることから、プリンタブルエレクトロニクス用途への提案も行った。
 ダイセルはエアギャップを光学設計した樹脂で埋めることでディスプレイの視認性が向上する光学性弾性樹脂を紹介した。パネルの薄型化も可能で、弾性樹脂による2枚の剛体接着により、パネルの強化も図れる。また、指紋や汚れからディスプレイを保護する防汚ハードコートフィルムや静電容量方式タッチパネル、蛍光体シートなども展示した。
 帝人は繊維技術を駆使したワイピングクロスや超極細繊維ポリエステルナノファイバー「高性能ワイパー」などの実物を展示した。
その他には、耐熱光学等方フィルムピュアエース、透明導電性フィルム、アクリルシート並みの硬度を持つ共押出シートなども出品展示した。
 クラレはアクリル系フィルムの製品ラインナップを紹介。ディスプレイの表層フィルム、偏光板保護フィルム、導光フィルムなどの用途がある。LED用導光部材や賦形フィルムの応用例なども展示した。
 住友化学は大型、中小型LCDパネル向け偏光板や有機EL向け円偏光板や薄肉・大面積の光学製品の射出成型に優れた樹脂材料「射出成形導光板メタクリル樹脂材料」などを紹介した。同製品は光学特性と耐熱分解性に優れており、大面積の射出成形品の生産性を向上させることができる。
 ゼオン化成は熱伝導性シートを出品。同シートは柔軟性があるアクリル系の熱伝導性シートで、特に厚み方向の熱伝導性に優れている。難燃性、絶縁性機能も有し、両面粘着性があり、発熱部への密着性に優れるのが特徴。