東海ゴム インドネシアに自動車用ホースの新工場建設

2012年09月19日

ゴムタイムス社

 東海ゴム工業(西村義明代表取締役社長)は19日、インドネシアの樹脂ホース製造・販売子会社PT・Tokai Rubber Auto Hose Indonesia(略称:TRHI)に新工場を建設し、2013年秋より自動車(四輪車・二輪車)用ホースの生産を始めると発表した。

 経済成長が続くインドネシアでは、二輪車に続いて四輪車の需要も増加傾向にあり、日系や欧州をはじめとする自動車メーカーも相次いで進出している。同社は2011年6月にTRHIを設立し、リース工場にて二輪車用樹脂ホースの量産を今年2月に始めた。合わせて、将来の生産拡大を見越し、自社工場の建設を検討してきた。

 新工場は、従来のリース工場の生産設備を移設するとともに、新ラインも投入して、四輪車・二輪車用ホースの生産拠点とする。日系自動車メーカーの増産に合わせてホースの安定供給態勢を整える。また、将来は、日本への製品納入拠点とすることも検討している。 同社グループは、2015年度を最終年度とする中期経営計画「2015年TRI GROUP VISION」で、成長市場であるアジア地域での市場獲得を重要な経営戦略に位置づけており、
今回の新工場建設もその一環としている。

 TRHIはインドネシア 西ジャワ州ブカシ県チカラン ジャバベカ工業団地に所在(新工場の完成後、下記の所在地に移転予定) 。事業内容は二輪車・四輪車用ホースの製造・販売(新工場稼動前は主に二輪車用)2011年6月設立。資本金は450万USドル
(約3億6000万円、10月までに1800万USドルに増資)。代表者は長尾孝志社長。出資比率は東海ゴム工業が100%。従業員数は約200名(2016年度見込み)。工場面積は敷地約1400㎡、建屋約1100㎡(現状のリース工場)。売上高は約3000億ルピア(約26億円、2016年度見込み)。
 新工場はインドネシア 西ジャワ州ブカシ県チカラン デルタシリコン工業団地に所在。生産品目は四輪車・二輪車用のゴム・樹脂ホース。工場面積は敷地約3万8000㎡、建屋約1万1000㎡。投資額は約2200億ルピア(約19億円)。

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