12年上期の合成ゴム品種別出荷 輸出はSBR、IIRが2ケタ伸長

2012年09月07日

ゴムタイムス社

 日本ゴム工業会がこのほどまとめた2012年1~6月計の合成ゴム品種別出荷実績は国内出荷が前期比100・5%の53万7501㌧、輸出出荷が前期比107・4%の31万9210㌧となり総出荷数量は前期比102・9%の85万6711㌧の微増となった。

 前年同期は3月の東日本大震災の影響による自動車生産減、主要合成ゴムの供給不足が顕著となり、国内需要へ優先したため輸出向けが大きく減少したが、今上期はその反動もあり輸出出荷が伸長した。
 国内出荷はゴム工業向けが前期比100・8%、41万4042㌧とほぼ横ばいで推移、このうち主力の自動車タ・チ向けが前期比101・8%、自動車用ゴム部品はじめべルト、ホースなどの工業用品向けが前期比98・6%との微減となった。また、ゴム工業向け以外のその他向けでは主力の紙加工用が同107・9%と大きく伸びたが、プラスチック用はじめ接着剤向けが落ち込んだ。
 品種別では主力のタイヤ向けのSBR、BRの国内向け出荷が微減ないしは横ばいとなったが、SBRの輸出は前年同期の反動もあり前期比125・8%の大幅な伸びとなった。また、自動車用ゴム部品、接着剤向けのCR国内出荷はソリッド、ラテックスともに好調に推移したが、比率の高い輸出は欧州向けの需要ダウンで前期比1割の落ち込みとなった。
 タイヤ向けのIIRは国内出荷が同104・4%、輸出出荷は同133・4%と輸出が大幅なの伸びとなった。自動車用ゴム製品はじめ樹脂改質剤向けのEPDMは国内出荷は横ばいながら輸出は2ケタの伸びとなった。

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