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【合成ゴム特集】2012年上期の合成ゴム生産実績

2012年09月05日

ゴムタイムス社

2012年上期の合成ゴム生産実績

国内タイヤ需要は活発化 CR 欧州輸出向けがダウン

 合成ゴム工業会がまとめた2012年上期の合成ゴム生産実績は合計で81万5457トン、前期比103・2%の伸びとなった。前年上期は東日本大震災の影響により、JSRの千葉工場、鹿島工場の両工場が一時操業を停止したほか、原料の入手難により合成ゴム各社が減産を余儀なくされたが、本年上期はこれら減産の反動に加え、主力需要分野であるタイヤ向け汎用合成ゴム及び自動車部品を中心とするEPDM生産が自動車のエコカー減税による自動車生産の増大で需要が拡大し、生産増となった。

 品種別にみてみるとSBRソリッドが前期比106・2%の24万3242トン、NBRが同101・5%の5万5493トン、CRが同93・7%の6万5819トン、BRが同104・1%、EPDMが同112・2%の11万2553トンとなっており、唯一、輸出比率が高いCRは欧州金融不安はじめ中国経済の成長鈍化から輸出が落ち込んでいるのが響いた。
 EPDM及びCR各社の国内生産体制は別表の通りだが、各社ともに本年上期は踊り場とし、長期的に安定供給を図るため生産体制の拡充・強化を進めている。
 国内のEPDMメーカーは三井化学、JSR、住友化学の三社。 
 三井化学は中国石油化工股份有限公司(中国石化)との提携強化によるプロジェクトでメタロセン触媒による年産7万5千㌧規模の新プラントをJVで上海に建設中で2014年第1四半期稼働を目指している。
 JSRは鹿島工場と子会社の韓国・錦湖(クモホ)ポリケムの両工場で実需に見合うグレードによるラインの最適化を図っているが、錦湖ポリケムで2013年6月稼動を目指した年産6万トンの新プラント建設を計画しており、新プラント稼動後は、現有能力9万トンと合わせ合計15万トンとなり、鹿島工場の3万6千トンと合わせ年間18万6千トンのEPDMの生産能力を保有することになる。
住友化学はサウジアラビアン・オイル・カンパニーが合弁で設立した「ペトロ・ラービーグ社」の石油精製・石油化学統合コンプレックス事業の第二期でEPDM、TPO(熱可塑性エラストマー)を合わせた年産10万㌧の新プラントの建設に着手、2016年稼働を目指している。
クロロプレンゴム (CR)の国内メーカーは電気化学工業、東ソー、昭和電工の3社。CRの供給能力は世界で約35 万トンとなり、電気化学が年10万トン、 東ソー同3・4万トン、昭和電工同2・3万トンの生産能力を有する。

(2012年9月3日紙面掲載)