横浜ゴム 太陽光発電モジュール用シール材が米国のUL認証を取得

2012年08月29日

ゴムタイムス社

 横浜ゴム㈱は同社のブチルゴム系ホットメルトタイプの太陽光発電モジュール用シール材「Mー155P」が米国の安全規格であるUL認証のRTI値(耐熱耐久性)110℃を7月に取得したと発表した。
 太陽光発電モジュール用のブチルゴム系シール材でRTI値110℃を取得したのは初めてで、すでに取得済みの難燃性認証と合わせて高い安全性と信頼性が実証された。RTI値(耐熱耐久性)とは10万時間使用の想定下で初期性能が半減する温度を評価するもの。
 太陽光発電モジュールは太陽電池セルを強化ガラスや樹脂で保護したモジュール基板に強度をもたせるためアルミフレームをはめたもので、モジュール用シール材はモジュール基板とアルミフレームを接着し、湿気の侵入による電極腐食(発電効率の低下)を防ぐための商品。モジュール内は高温になるため、現在、世界的には耐熱耐久性に優れるシリコーン系シーリング材が多く使用されているが、硬化により多くの時間を要し、また、吸湿性の高さからモジュールを長期間使用した場合に出力低下の原因となることが懸念されている。 同製品はブチルゴムの架橋反応を向上させる新技術の採用により耐熱耐久性を大幅に高めた商品で、今回取得のRTI値110℃は実際の使用環境においてシリコーン系シール材と同等以上の耐熱耐久性を実現したことを示す。またブチルゴム系のため、シリコーン系に比べて接着速度が圧倒的に速く、さらに透湿性が一般的なシリコーンの100分の1程度と低いことからモジュールの長期耐久性向上にも寄与する。
 世界の太陽光発電市場は2011年に過去最高の年間導入量を記録し、日本でも今年7月から再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)がスタートするなど今後も国内外で需要拡大が期待されると見込んでいる。 同社は国内の営業活動を積極化する一方、太陽光発電モジュールの生産が活発な中国を中心に韓国、台湾などでも同製品を販売していく予定。
 UL認証は1894年に設立した米国最古の安全規格開発機関である米国保険業者安全試験所(Underwriters Laboratories Inc.)が認定する世界的権威のある安全規格。任意の認証制度でありながら優れた安全性の証として、製品をはじめ部材や材料でも広く取得が進められている。

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