山下ゴム グローバル部品供給体制を構築強化

2012年07月24日

ゴムタイムス社

 山下ゴム(鵜飼脩社長)は13日、12年3月期決算並びに今期の業績見通し等についての説明会を開催した。
 同社の2012年3月期連結決算は売上高が前期比8・7%減の444億4000万円、経常利益が同87・3%減の3億4700万円、当期純利益が同87・9%減の2億4900万円となり、昨年の東日本大震災のの影響、タイの洪水被害、円高の3つの要因が影響を及ぼし減収減益となった。
 今期の見通しについて、売上高は前期比12・5%の500億円、経常利益は同620・5%増の25億円を見込み、同社のタイ、中国、米国、メキシコ、インドなどの海外工場の増産体制を構築することで増収増益を目指していく。
 また2012年3月期単体決算は売上高が前期比8・3%減の290億100万円、営業利益が同79・4%減の2億900万円、、経常利益は同30・0%減の10億3100万円、当期純利益は同61・2%減の4億2600万円となり、投資設備は同30・6%減の3億9300万円となった。
 同期は昨年の震災の影響で販売が減少、またタイの洪水の被害でホンダ・タイ工場の生産停止したことで販売に影響を及ぼし、また円高の進行もあり減収減益となった。
  部門別の売上では型物製品が前期比13・3減の181億5400億円、押出製品が同3・0%減の50億9100万円、その他が同5・9%増の57億5400万円。
 今期の見通しは売上高が前期比3・4%減の280億円、経常利益は同16・3%増の12億円となり、震災やタイの洪水の被害が治まり、生産・販売が正常化することで増収増益を見込んでいる。
 次に同社の第11次中期経営計画の説明が行われ、将来に向けた取り組みとして売上の拡大とコストの削減のもとに、海外現地生産の拡充、グローバル最廉価調達の徹底、内製化の推進、R&D・業務・管理部門のグローバル展開等を掲げている。具体的に海外ではメキシコ工場の拡張、タイ第2工場の建設、インドに新会社設立、工場建設により、製造コストに優位性のある「原価型拠点」の拡充をしていく。一方、国内では埼玉工場のエンジンマウントとサスペンションブッシュのラインを三重工場へ移管を決定することで国内2工場の統合に着手していく。これにより、同社は中期経営計画の目標達成を目指していく。

 

決算説明会

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