日本触媒 排気ガス浄化触媒で合弁会社設立

2012年06月21日

ゴムタイムス社

 ㈱日本触媒触は、ベルギーのユミコアと自動車用排気ガス浄化触媒分野における合弁会社の設立に合意したと6月14日発表した。合弁会社名は、ユミコア日本触媒。世界的に展開する日系自動車メーカーの乗用車および大型商用車向けに、排気ガス浄化触媒システムを提供する。ユミコアと日本触媒は1990年代初めより共同で自動車触媒を製造・販売してきた。新合弁会社の出資比率はユミコアが60%、日本触媒は40%であり、今年9月までに設立を予定している。
 ユミコア日本触媒は、兵庫県姫路市に製造・研究開発拠点を持ち、ユミコアが北米、南米、欧州および中国に展開する製造・営業拠点を運営してグローバル展開する日系自動車メーカーに技術・製品を提供する。
 さらにユミコア日本触媒は、日本触媒のグローバルな事業活動と長年にわたる日系自動車メーカーとの信頼関係を継承し、ユミコアから広範な製品およびプロセスノウハウ、グローバルな製造・営業・開発ネットワークの提供を受ける。
 ユミコア日本触媒は、愛知県常滑市に新テクニカルセンターを建設する予定。同センターには最新鋭設備を導入し、より高度な開発環境を構築して日系自動車メーカーのグローバルなニーズに対応する。
 投資計画は、既に国の補助金の交付対象になっており、愛知県からは補助金、常滑市からは優遇措置の対象事業となることも確定している。
 ユミコアのマーク・グリンバーグCEOは次の通りコメントした。
 「日系自動車メーカーとともに自動車触媒事業を成長させることが、ユミコアの中期戦略の1つの重要な要素。今回を機に、グローバルに展開する新合弁会社、ユミコア日本触媒は、日本の顧客ニーズにしっかりと応えることが可能となり、お客様の世界展開の中で、さらに重要な役割を担う」

 

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