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国際食品工業展が開幕 ゴム企業も多数出展 

2012年06月15日

ゴムタイムス社

 食品工業最大の総合トレードショー「FOOMA JAPAN2012」が6月5日から8日までの4日間、東京ビッグサイトで開催された。第35回目となった今回は、国内外から666社(2927小間)が出展、食品機械・装置の展示のみならず、講演会やセミナー、シンポジウムも開催され、会期中は大勢の来場者で賑わった。本紙関連では樹脂ベルトメーカーやホースメーカーなど多数が出展し、最新商品や技術をアピールした。食品製造の現場では大量の熱を消費するため、燃料費の高騰や環境への影響も考慮しつつ、効率良く熱を作り出し、ムダなく使い切ることが重要な課題となっており、製造工程で必要なエネルギーの有効活用をテーマに、ヒートポンプやIHなどを使った最新のプロセス技術や様々な活用・導入事例が紹介された。なお、今回はロボット専業メーカーも初出展し、食品機械の新たな幕開けを予感させるオートメーション化も披露された。
 <バンドー化学>
 「食の安全・安心を運ぶサンラインベルト」をキャッチコピーに、未包装の食品搬送用途でニーズの高い低収縮ベルト、非付着ベルトを中心に紹介した。開発中の「バイオマスベルト」も展示した。
 低収縮対策ベルト「ミスタークックSL―F1218」は、ベルト裏面への小麦粉・サラダ油などの潜り込みを防止し、ベルトの収縮率を約50%低減(同社従来品比)した。非付着ベルト「同SL―F2224」は特殊配合設計により、搬送食品のベルトへの手粉の付着を約30%低減した。
 開発品の「バイオマスベルト」は、植物由来の材料を採用することにより、二酸化炭素の排出量の約25%削減を実現する。
 なお、環境対応としての節電ベルト「ミスタークックF1219」の紹介も行った。同ベルトは屈曲によるエネルギー消費を抑制する構造設計技術などを採用した。
 <三ツ星ベルト>
 樹脂コンベヤ「ママライン」を中心に出展した。食品搬送用ベルトで初となる低収縮ベルトやトップレベルの平滑性を誇る超鏡面ベルト、耐薬品性を高めた「ママラインプラス」のほか、新たな機能を追加した新製品を紹介した。
 同社のブースでは営業担当者が樹脂ベルト製の上着を着用して来訪者への商品説明を行うなど、斬新な趣向で注目を集めた。
 展示商品の概要は次の通り。
 低収縮ベルト「ママラインプラス」=食品搬送用ベルト初の塩水や肉汁などのすり込みによる収縮を防止。製パン機械によるデモで長寿命も訴求。
 超鏡面ベルト=トップレベルの平滑性で、汚れの拭き取りが容易。高い衛生性を実現。
 耐薬品洗浄ベルト=耐薬品性の高いポリウレタンを採用し、次亜塩素酸ナトリウムに対する耐性を高める。
 ブルーベルト=異物識別の容易なスカイブルーに低収縮や超鏡面などの全9品種。
 <ニッタ>
 搬送ベルト「メクトロールフレックス」に新タイプの「ATタイプ」を追加、新商品として紹介した。
 「ユニッタメクトロール」は、熱可塑性ポリウレタン樹脂の特長である衛生的でクリーン、そして加工性(背面プロファイル取り付けなど)に優れ、無制限な長さに対応できる長尺のウレタン製タイミングベルト。ロングスパンの同期搬送、往復位置決め、開閉駆動などに最適なほか、台形歯・円弧歯形・新円弧歯形など豊富なラインアップであらゆる搬送、駆動系に対応する。また、優れた加工性(プロファイル、バッキング)を有する。
 「メクトロールフレックス」のAT10(ピッチ=10㍉)は、一体成形のエンドレス製法による長寿命化を実現、ベルトにジョイント部がないため強度の均一化を実現。また、張力の保持特性にも優れる。さらに、ベルト葉底部に溝ができない新製法を開発、溝付近の心線に作用する応力集中を緩和し、屈曲疲労性の向上を実現した。
 <フォルボ・ジークリング・ジャパン>
 2010年に販売を開始し、好評を得ている「スマート・フードシリーズ」をはじめ、パンや菓子の製造工程で必要になる様々な機能を備えた「製菓・製パンシリーズ」のほか、年々厳しくなる欧州の食品規格に対応したEU指令適合製品、さらにモジュラーベルト「プロリンク」の新シリーズとして「食品・製パン向けの小ピッチタイプ」「食品向けのHACCP対応タイプ」「全業種向け高強度・高耐久性タイプ」の3製品を出展した。
 異物混入防止から微生物の抑制まで、食品の安全・安心に対してベルトメーカーに求められる要求特性を備えた各種製品サンプルの配布も行い、ブースを訪れた来場者から好評を得た。
 モジュラーベルト「プロリンク」は重量物搬送や軽量製品(野菜、フルーツ、鶏肉、缶など)、瓶や魚類、肉類などの洗浄工程や傾斜搬送など用途に合わせて特化した9シリーズをラインアップした。
 <トヨックス>
 来場者が一目でコンセプトを理解できる「ホース配管安心セット」を前面に打ち出したブース構成を採用し、注目を集めた。
 ユーザーが求めるコストダウンを実現する7項目の改善策を大型パネルで表示し、それぞれ対象となる製品群の展示を行うことで分かりやすく訴求した。
 7項目のテーマは品質保持、法規制、設備トラブル、作業標準化、HACCP対応、衛生管理、BCP対策で、各項目についての課題、それに対する解決策を明示した。
 今回は新商品5点、参考出品2点を展示、トピックスとして「トヨシリコーン」のFDA登録を紹介し、海外での現地調達が可能になったことをアピールした。
 参考出品は生産効率アップ、分別廃棄不要のシリコーンホース「ハイブリッドトヨシリコーンホース」と液だまり解消で再使用可能な食品ホース用専用継手「トヨコネクタフェルールタイプ」。

 

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