ランクセス 間伐材うちわで東北復興支援に貢献

2012年06月06日

ゴムタイムス社

 ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセスの日本法人であるランクセス㈱は、6月5日の世界環境デーに合わせ、「間伐材うちわ」キャンペーンを実施したと発表した。
 東北の復興支援をコンセプトに作られた「間伐材うちわ」を全従業員で活用することにより、森林保護および、過度の空調使用等を防いで節電を行い、温室効果ガスの削減への意識を高めるとしている。

 本製品は、東日本大震災で被害を受けた岩手県・釜石市の杉間伐材を使用。震災・津波による人工林の破壊で塩害の被害が拡大している被災地域において、防災林の復元は不可欠で、その豊かな森林を育てるためには「間伐」が必要とされる。今回作成したうちわは、防災林復元の過程で生まれた釜石市の間伐材を原料としており、被災地域の林業・木材産業の復興にもつながるもの。本製品の最終作業は、釜石市同様に震災で甚大な被害を受けた宮城県・南三陸町に設立された工房で行われており、内職作業を通じた雇用創出という形でも復興支援に貢献している。
 同社では、2008年より世界環境デーに合わせて、「エコバッグ」、「マイ箸」、「エコペンケース」の制作を通じたエコキャンペーンを実施しており、今回で4度目の試み。全社で環境保護に取り組むことで、従業員一人ひとりの環境保全の意識を高めることを目的とする。同キャンペーンでは、環境保護、節電促進とともに、東日本大震災で被害を受けた東北の復興支援にも貢献している。

 こうした同社の環境への取り組みは、2012年度の年次テーマ「グリーンモビリティ」推進にも通じており、今回配布するうちわにも、そのロゴマークが刻まれたタグを付属している。同社は「グリーンモビリティ」を軸に、今後も環境に優しい社会を推進していくとしている。

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