横浜ゴム 建築用2成分形シーリング材「SC-500NB」発売

2012年05月31日

ゴムタイムス社

 横浜ゴム㈱は、建築用ポリサルファイド系シーリング材として、2010年7月より販売している1成分形の「SC-500SL(エスシー・ゴヒャクエスエル)」を少容量のカートリッジタイプにリニューアルした。また、2成分形の「SC-500NB(エスシー・ゴヒャクエヌビー)」を、5月から新たに発売開始している。

 ポリサルファイド系シーリング材は目地周辺を汚染しにくく美観性に優れるため、ビルやマンションを中心とした石目地、タイル目地などに多く使われる。
 また、一昨年発売した「SC-500SL」は、従来のポリサルファイド系にない新たな特徴として、経年劣化によるシーリング材表面のひび割れや白亜化(チョーキング現象)が発生しづらい高耐候性を実現し、建物の長寿命化が期待できる。さらに、シーリング材成分に含まれる可塑剤が塗料へ染み出し黒ずみやべたつきを発生させるブリード現象を起こしにくいノンブリード性能も付加している。

 新発売の「SC-500NB」(6L/SET)は、「SC-500SL」の性能を継承した2成分形のシーリング材。1成分形に比べ、目地深部の硬化性が改善されるとともに、春夏秋冬の季節ごとに適正な硬化速度に調整することで、作業性と硬化性のバランスが向上した。
 2成分形は施工現場で基剤と硬化剤(ベース材)、カラーマスターを混合して使用するが、各色共通のベース材を在庫し、必要なカラーマスターを都度使い分ければ、在庫削減が図れるメリットもある。国土交通省の定める「公共建築工事標準仕様書」には主として2成分形シーリング材が指定されており、2成分形の需要は高い。

 一方、リニューアル発売した「SC-500SL」は、従来と同様の1成分形シーリング材。施工現場での混合の必要がないため、成分が均一であると同時に硬化不良が発生しないなどのメリットを備えている。リニューアルに当たっては、そのままコーキングガン(シーリング材充填機)に装着できるカートリッジタイプ(320ml)へと小容量化した。

 同社は、これまでポリサルファイド系シーリング材として2成分形の「SC-M500(エスシー・エムゴヒャク)」を販売していたが、「SC-500NB」の発売開始に伴い「SC-M500」の販売を中止し、「SC-500NB」、「SC-500SL」へラインナップを集約する。

左奥が新発売の「SC-500NB」、右手前がリニューアルした「SC-500SL」

左奥が新発売の「SC-500NB」、右手前がリニューアルした「SC-500SL」

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