タイヤ4社の連結決算 タイヤ販売は好調推移

2010年11月30日

ゴムタイムス社

 ブリヂストン、住友ゴム工業の2010年12月期第3・四半期決算、横浜ゴム、東洋ゴム工業の2011年3月期中間決算が出揃った。

ブリヂストン
ブリヂストンの2010年12月期第3四半期連結決算の売上高は2兆912億4600万円、前年同期比11・6%増、営業利益1134億500万円、同 838・1%増、経常利益1008億7500万円、四半期純利益は667億6200万円となり、経常利益および純利益が黒字化した。
タイヤ部門の売上高は1兆7306億円、同
12%増となり、営業利益は1040億円、同608%増。

住友ゴム工業
住友ゴム工業の2010年12月期第3四半期連結決算は、売上高4245億1400万円、前年同期比19・0%増となり、収益は営業利益が286億 4000万円、経常利益253億1100万円の大幅増益となり、四半期純利益は前期の損失から黒字化し140億3600万円を計上した。
タイヤ事業は、国内市販用は冬用、夏用ともに景気回復により販売を伸ばし、販売会社再編によりダンロップブランドへ資源の集中を行い、低燃費タイヤの販 売が順調に推移した。新車用タイヤはエコカー減税などの新車購入支援効果により、海外向けはアジアなど新興国市場が拡大した。

横浜ゴム
横浜ゴムの2011年3月期中間連結決算は国内外でタイヤの販売が好調だったほか、ホース配管、シーリング材の販売も伸び、売上高は前年同期比17・ 9%増の2382億8400万円の増収となり、収益も原材料費の上昇や円高による影響があったものの、操業度の改善やコスト削減が寄与し黒字転換した。

東洋ゴム工業
東洋ゴム工業の2010年3月期中間決算の売上高はタイヤ販売増により前年同期比10・7%増の1434億3100万円と二ケタの増収となり、収益で は、原材料価格の上昇などの減益要因があったものの、売上げ増や工場操業度の向上で営業利益が40億8700万円と黒字化した。
原材料価格・仕入れコストの上昇45億円、為替の影響17億円、営業外損益18億円などの減益要因を、販売要因75億円、工場操業度の上昇37億円、工場コスト合理化5億円などの増益要因がカバーした。

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