住友ゴム 第3四半期 収益が大幅改善 タイヤ事業が順調に推移

2010年11月22日

ゴムタイムス社

 住友ゴ ム工業の2010年12月期第3四半期連結決算は、売上高4245億1400万円、前年同期比19・0%増となり、収益は営業利益が286億4000万 円、経常利益253億1100万円の大幅増益となり、四半期純利益は前期の損失から黒字化し140億3600万円を計上した。

 タイヤ事業は、国内市販用が冬用、夏用ともに景気回復により販売を伸ばし、販売会社再編によりダンロップブランドへ資源の集中を行い、低燃費タイヤの販 売が順調に推移した。新車用タイヤはエコカー減税など政府の新車購入支援効果により確実な受注に務め、数量・金額とも上回った。海外向けはアジアや中南米 など新興国市場の要求に応えると同時に、欧米ではファルケンブランドが好調に推移、また中国やインドネシア、タイでも販売を伸ばした。
以上の結果、同事業の売上高は3575億5700万円、同22・3%増、営業利益は224億6200万円、同225・4%増となった。
スポーツ事業は、ゴルフ関連では石川遼プロとのボール契約の話題性もあり、ボールの販売が順調、さらにゴルフクラブ「新・ゼクシオ」が店頭販売シェアで トップを続けるなど堅調に推移。テニス関連は「バボラ」ブランドの主力商品などが好調に推移したが、猛暑の影響でテニスボール販売は減少した。
以上の結果、同事業の売上高は469億7100万円、同1・8%増、営業利益は46億2600万円、同143・6%増となった。
産業品・その他事業は精密ゴム部品の在庫調整が一段落し、増産基調に転じたことで大きく回復。医療用ゴム栓も後発医薬品の需要増を背景に順調に推移、ガス管も販売を伸ばした。
以上の結果、同事業の売上高は199億8400万円、同9・6%増、営業利益は15億4200万円、同54・2%増となった。
通期の連結業績は、売上高6000億円、前期比14・4%増、営業利益360億円、同25・3%増、経常利益320億円、同59・8%増、当期純利益 140億円、同54・0%増を見込んでいる。

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