中国ゴム工業協会 中国のタイヤ産業政策を発表

2010年11月04日

ゴムタイムス社

 中国ゴム工業協会は10月11日、中国工業情報化省がまとめた中国の「タイヤ産業政策」を発表した。

その骨子は中国のタイヤ産業においては経済的および社会的発展の下で、技術革新、省エネ対策により事業構造の最適化を図り、合併や買収により、積極的に タイヤ業界再編を促進するというもの。競争を促進するためタイヤ企業にはコアの技術レベルとR&D投資、技術革新、ブランド戦略、タイヤ生産能力の向上を 求めている。
また、タイヤの品質保証において生産の標準化の市場を形成するため公正かつ均一なリコール制度の確立を図りサービスの水準を向上させる。さらにエネルギー 節約に努め、廃タイヤのリサイクル確立、リサイクル製品の共同開発を進める。このため、タイヤ生産ガイドとセンターを奨励して新しい用途の技術開発及び技 術統合の開発促進を図るとしている。
具体的にはラジアルタイヤの生産を増加させ、2015年までに中国国内の全ての乗用車タイヤをラジアル化し、ライトトラック用タイヤを85%、トラック・バス用タイヤの90%を同年初めまでにラジアル化するとしている。
また、今後のタイヤ新工場は環境保護を踏まえたものとし、拡張プロジェクトについては商用車タイヤで生産能力120万本以上(年産)、乗用車・ライトトラックタイヤで600万本(年産)規模に達する必要があるとしている。

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