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早川ゴムが開発 「耐放射線性遮蔽ゴムシート」 鉛より高い遮蔽能力

2012年05月21日

ゴムタイムス社

 土木・建築資材の工業用ゴム製品メーカー、早川ゴム㈱(広島県福山市箕島町、早川雅則社長)はこのほど高放射線領域で長期間使用可能な「耐放射線性遮蔽ゴムシート」を開発した。

 放射線の遮蔽材としては鉛などの重金属、コンクリート、鉄、水などが使われているほか、各種プラスチックに金属粉を混ぜ込んだ製品があるが、今回、同社が開発したゴムシートは同社がすでに実用化している独自の耐放射線性ゴムに、微細な金属粉を均一に分散させた密度11・5の組成物。これにより高濃度放射線領域において遮蔽材として使用が可能であるばかりでなく、鉛より高い遮蔽能力を付与することに成功した。また、独自の 配合設計により、高密度でありながらもゴム特有の柔軟性を保持すると同時に、耐熱性(100°C)、難燃性、耐薬品性、耐水性などにも優れる特徴を有する。製品厚さは1㎜から5㎜までを取り揃えている。
 同社では既存材料の欠点を大きく改善できるこのゴムシートは「従来使用が不可能であった環境下で弾性高分子が使用できる意味は大きい」とし、原子力施設、核燃料再処理関連施設、放射性廃棄物処理施設、加速器、先端医療、放射線照射施設、原子力関連輸送車、建設機械の遮蔽材としての用途展開に期待を寄せている。
2012環境展に出展
 なお、同社では5月22日から25日までの4日間にわたり東京ビッグサイトで開催される「2012年NEW環境展」の震災対策コーナーに仮置き施設、中間貯蔵施設に採用が検討されているフレコンバック、遮水シートやOリング、液状ゴム等耐放射線性に優れたゴム材料を使用した各種製品を出品、展示する。

ゴム特有の柔軟性を保持する「耐放射線性遮蔽ゴムシート」

ゴム特有の柔軟性を保持する「耐放射線性遮蔽ゴムシート」