トヨタ バイオPETで世界初

2010年10月20日

ゴムタイムス社

自動車内装表皮材に植物由来の樹脂素材、エコプラスチックの採用が活発化している。

トヨタ自動車が自動車内装表皮材として、世界で初めてバイオPETを使った新しいタイプのエコプラスチックを採用すると13日発表した。
トヨタでは2011年初頭発売のレクサス「CT200h」のラゲージ内装表皮への採用を皮切りに、今後、採用車種を拡大するとともに採用部位も拡大し、 2011年には、エコプラスチックの採用面積が、内装部品の表面積全体の80%を占める車両も投入する予定という。
エコプラスチックは、従来の石油系プラスチックに比べ、カーボンニュートラルの恩恵を受け、製造から廃棄までのライフサイクルでCO2排出量を抑制すると ともに、限りある石油資源の使用量削減に貢献するとしている。トヨタが採用した バイオPETは、PET(ポリエチレンテレフタレート)の原料であるテレフタル酸(重量構成比70%)とモノエチレングリコール(重量構成比 30%)のうち、モノエチレングリコールをさとうきび由来のバイオ原料に替えて製造したもので、今回豊田通商(株)と共同開発。性能(耐熱性、耐久性、耐 伸縮性等)は、他の一般的なバイオプラスチックと比較して飛躍的に向上し、石油系プラスチックと同等のレベルを確保している。

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