日東化工 12年3月期連結決算 ゴム事業が順調推移

2012年05月15日

ゴムタイムス社

 次期は大幅な増益を予想

 日東化工の12年3月期連結決算は、売上高98億2900万円、前期比1・1%増の増収となったが、収益面は営業利益2500万円、同72・0%減、経常利益900万円、同87・4%減の減益となった。 当期純利益は100万円で同80・7%減。
 〈ゴム事業〉
 シート・マットは、若干の減収となったもののゴムコンパウンド製品が新規取引先獲得などにより販売量が増加、また成形品もクッションタイヤが堅調に推移し、ゴム事業全体の売上高は62億6200万円、同14・8%増となった。
 〈樹脂事業〉
 高機能樹脂コンパウンド製品は、昨年度後半からの新規製造受託であるオレフィスタなどによる増収があったものの塩ビコンパウンドの製造受託がなくなったことや震災の影響に加え、タイの洪水の影響により、自動車向けの販売量が減少し、樹脂事業全体の売上高は34億3000万円、同17・6%減となった。
 次期の見通しは、ゴム事業において、主に受託品による支給原料価格が下がる影響もあり、減販の予想であるが、樹脂事業は高機能樹脂コンパウンドの需要回復が見込まれ、増販の見通し。連結業績予想は生産稼動率の向上や合理化に取り組み、売上高は99億円、前期比0・7%増、営業利益6000万円、同132・7%増、経常利益4000万円、同327・7%増を見込んでいる。

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