アキレス 寒暑対応型エアーテント「ASH-45」新発売

2012年05月09日

ゴムタイムス社

 アキレス㈱は、野営用小型「アキレスエアーテント ASH-45」を、6月25日から全国発売すると発表した。

 アキレスエアーテントは、「コンパクトに収納、大きく展開、スピーディーな設営」を特長とし、発売以来20年間にわたり安定した販売実績を持ち、各方面より評価を得ている。同製品は、使い勝手のよさに「寒暑対策」と「拡張性」を強化し、新ラインナップとして発売する。
 サイズは、展張時がW4m×L5m×H2.55m、収納時はW1m×L0.7m×H0.6m。重量は約70kg。

 昨年の東日本大震災の救助活動では、救助隊員の野営に適したエアーテントの重要性がクローズアップされた。救助現場での実体験に基づき、冬の寒さ、夏の暑さの対策を施したエアーテントの必要性が高まっている。

 同社は、こうした要望に応えるために、結露対策と断熱効果の要となる二重天幕装着に対応し、「寒暑対策」「耐久性」に優れた同製品を制作した。
 天幕や床素材には、雨や汚れに強く丈夫な「PVCターポリン」を採用。主要部分である気柱の素材には、温度変化に強く硬化や劣化がしにくい「CSMゴム引布(4層構造)」を使用した。CSMゴムは、紫外線、オゾン、オイル、摩擦に強い素材。気柱の表面にはCSMゴム、気柱の内側にはクロロプレンのゴム皮膜が圧着され、エアー漏れ防止に効果的な構造となっている。また、災害現場の規模や用途に合わせてフレキシブルに設営できる、「拡張性」を兼ね備えたテントを開発した。

 同製品は、総務省が全国配備する野営用エアーテントとの連結が可能。複数の同型テントを連結させる「連結布」を別途販売し、あわせて、夜間の発電機の稼動を不要にする携帯用バッテリーユニット、暖房装置、冷房装置、蛍光灯なども、オプションパーツとして販売する。

 200万~400万円を中心価格とする一般的な災害時対応エアーテントにおいて、同製品は170万円とリーズナブルな価格を実現した。年間売上目標は、初年度100台(年間)を見込んでいる。

 

アキレスエアーテント『ASH-45』

アキレスエアーテント『ASH-45』

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