【ゴムロール特集】 ブンカゴム 特殊品での新規顧客が拡大

2012年04月16日

ゴムタイムス社

 ブンカゴム

 特殊品での新規顧客が拡大 「マイティーA」「クリーンダッシュ」が好調

 ㈱ブンカゴム(市原克己社長)は安定収益の確保を最優先課題とし、柔軟な発想による新製品開発や品質向上、営業力強化などを目的とした社内改革の3ヵ年計画を推進中。
 同社の2012年4月期決算は東日本大震災による影響が上期にみられたものの、付加価値の高い特殊品販売が寄与し、売上高は前期比10%増、収益も原材料価格高騰に対応した製品価格への転嫁も進み、増収増益の見通しとなった。印刷用は横ばいであったが、官庁向けでのスポット受注もあり、工業用ゴムロールの伸びが高かった。
 同社はリーマンショック後の急激な需要の落ち込みに対応して新たな事業経営計画を策定し、生産対応では定年退職などで社員の適正配置を実現したほか、工程の無理・無駄の排除や不良率低減を行い、固定費の大幅圧縮を図ってきた。この間、需要面では既存顧客分野での低迷があったものの、少数精鋭による営業力の強化で利益率の高い新規顧客への事業拡大が実ってきた。
 原材料価格の高騰対応については、徹底したコスト削減によりカバーしていくが、今後の需給動向を加味しながら柔軟に対応していくとしている。

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