【ベルト特集】 ニッタ 上期国内販売は堅調

2012年03月29日

ゴムタイムス社


アジア市場での拡販が課題

 ニッタは11年度中間期の連結業績予想を上方修正し、発表した。東日本大震災による影響を受けたものの海外を中心とした需要が好調に推移し、売上高、損益ともに前回予想を上回る見込みとなった。
 修正後の連結売上高は、前回予想に比べ29億円増額の274億円、営業利益は同8億円増の12億円、経常利益は同11億円増の34億円、中間純利益は同10億円増の31億円となる。
 同社のベルト製品の上期(4―9月)の業況は、国内が前年同期比で約7%の増加、海外は若干の減少となる見込み。
 主力商品の「ポリベルト」は、国内では紙工関係を中心に堅調。海外では繊維分野を柱に中国を中心としたアジア市場で伸び、2ケタ増を確保する見込み。
 「ニューライトグリップ(NLG)」は、強靭で伸びの少ないポリエステル帆布と衛生的で耐摩耗性に優れるウレタン、PVC、特殊合成ゴムなどの組み合わせで構成し、食品関連分野で高い実績を有し、底堅く推移している。
 原材料価格高騰を背景にベルト事業の採算悪化が大きな課題となっているが、同社は10月1日受注分から「ポリベルト」「SEベルト」「タイミングベルト(一部製品のみ)」の販売価格を5%値上げを打ち出した。需要家も原材料価格動向は承知していることから概ね理解は得られているという。
 ベルト事業の今後の事業戦略は、中国・インドを中心としたアジア市場での販売拡大が大きなテーマ。将来的な方向性として中国での生産増強が重点戦略で、そのための投資も検討、国際競争力の向上が不可欠だと指摘する。
 新商品としては、子会社であるゲイツ・ユニッタ・アジア(GUA)との共同開発品「ユニッタメクトロールフレックスタイプ」を上市した。液晶などの搬送用途での需要に期待される。
 新商品は、独自製法でジョイント部をなくすことにより、強度が均一化され、また張力の保持特性にも優れており、長寿命化を実現する。ベルト歯底部に溝ができない製法を開発し、屈曲疲労性の向上も実現した。
 フレックスタイプのベルトは新エネルギー産業界などからのニーズが強く、長年の研究開発の成果により開発された。(2011年11月7日紙面掲載)