【再生ゴム特集】 東洋事業部 USS東洋が社名変更

2012年03月21日

ゴムタイムス社

 新たなゴムリサイクル市場形成へ

 タイヤ及びゴム工業製品の再原料化を主要業務としている㈱USS東洋が2012年2月1日付で「㈱カークエスト東洋事業部」に社名変更された。
 親会社の㈱ユー・エス・エスがUSSグループにおける事業効率の向上を目的として子会社のUSS東洋とインターネット情報サービス事業の㈱カークエストの両社を合併、USS東洋を吸収合併存続会社とし、社名変更、再スタートを切った。

 ㈱カークエスト東洋事業部は、半世紀に渡りゴム工業資源の有効活用事業を続けており、近年主に幅広い用途開発事業を展開し、スポーツ施設床材、鉄道用踏切パネル、牛床マット、住宅用部材など、その利用範囲を広げており、近代的なISO取得工場から高品質で信頼できる製品を供給している。
 群馬県前橋市の本社工場で廃タイヤなどのゴムを粉砕処理し、リサイクル材、再生ゴム、弾性舗装材(カラーゴムチップ)、大型ゴム成形品を製造。月産能力は1500㌧。

 公園・歩道等舗装用ゴムチップ、スポーツ施設用ゴムチップ、人工芝用ゴムチップ、凍結抑制舗装用ゴムチップ、未加硫ブチル防水シート、鉄道踏切用ゴムマット、牛舎用ゴムマットとして販売している。
 同社は再生ゴム事業としては従来方式(パン方式)によるタイヤ再生の生産を中止。ターゲットを委託加工とし、ゴム工場で排出される原料ゴム廃材のリサイクルを選択、新規技術のUTM「二軸スクリュー押出機」により、新たなる循環型ゴムリサイクル事業への転換を図っており、新規技術の導入で原材料・保管・運搬・管理などのコストが最小となり、従来リサイクルできなかったゴムのリサイクルを行うことが可能となった。

 循環型リサイクル事業を推進 弾性舗装材需要が拡大

 循環型ゴムリサイクル事業については、自動車用ゴム部品メーカー、ベルトメーカーとの間で提携が進み、新規技術のUTM「二軸スクリュー押出機」での本格生産を昨年4月から月産100㌧規模で開始している。
 同社の12年3月期決算は遊具回り、人工芝などの弾性舗装材でのカラー化とともに需要が拡大し、売上高11億円、経常利益4200万円を確保できる見通し。「今回、社名変更したが、業務は従来通り。過去6年間(2005年5月に社名をミサワ東洋㈱からUSS東洋と改称し化成品事業から撤退)、平準化生産、注文見込み情報の把握、輸送コストの合理化推進により、固定費を圧縮し計画通り推移してきた」(桑原厚二取締役事業責任者)とし、5年後に売上高15億円、経常利益1億5000万円を目指す。

 カラーチップを㌔25円値上げ

 スポーツ施設の下地材としての需要が活発なほか、EPDMの再生ゴムも計画通りに推移、再販量も増えており、来期以降は更に拡大するものと見ており、需要旺盛なカラーチップを主体に循環型リサイクル、ゴムチップ、カラーチップ、住宅向けの消音配管材などの自社加工品を四本柱とし、新たなゴムのリサイクル市場を形成していく。販売面では九州地区での需要拡大に対応、2010年10月に在庫スペースを持つ販売拠点として「九州営業所」を開設、四国、九州地区での拡販を図っている。(2012年3月12日紙面掲載)