【再生ゴム特集】 再生ゴム消費 前年比3%増に

2012年03月21日

ゴムタイムス社

 2011年 再生ゴム生産・出荷実績

 工業品向けが2ケタ増と堅調 自動車タイヤ向けは下期失速

 再生ゴム消費 前年比3%増に

 再生ゴム工業会がこのほどまとめた経済産業省統計に基づく2011年1~12月計の再生ゴム生産実績によると、昨年の東日本大震災の影響により、一部合成ゴムの供給不足も加わり、年初から堅調に推移したが、下期以降やや減速した結果、大きな伸びを示した2010年実績を微増ながら上回った。
 再生ゴム消費を年次ベースでみてみると、2006年1万8962㌧、前年比100・9%、2007年2万699㌧、同109・2%、2008年2万293㌧、同98・0%、2009年1万5605㌧、同76・9%、2010年1万8863㌧、120・9%となっており、リーマンショック時に落ち込んだ消費が10年に回復したが、これを受けての2011年消費実績はリーマンショック前の2万㌧台への回復はならなかったものの、前年比103%の1万9426㌧となった。
 2011年の再生ゴム生産・出荷実績は生産が前年比103・9%の1万7357㌧、出荷が同101・2%の1万6294㌧となり、生産、出荷ともに下期以降、やや減速がみられ、前年比微増にとどまった。
 出荷金額も同様に上期は前年同期比105・4%と堅調に推移したが、下期に前年を若干下回ったことで年間合計では前年比102・1%の26億8800万円となった。
 一方、再生ゴム消費実績の製品別内訳をみると、自動車用タイヤ向けが前年比98・4%の1万2487㌧、ゴム板、ベルト製品などの自動車タイヤを除くその他製品向けが同112・3%の6939㌧と大きく伸びた。工業用品向けは震災後の合成ゴムの供給不足や他ポリマーの価格高騰から需要が急拡大し,4月以降から連続2ケタ台の伸びが続いている。
 再生ゴムの原料は主に天然ゴム比率が高いトラック・バス用タイヤのトレッド部分が使用されており、廃タイヤを破砕し、繊維、スチールワイヤー等ゴム以外のものを除去した後、再生剤とオイルを混合、加熱し、ロールでシート状にして製品とする。
 再生ゴムにはチューブ再生ゴム、タイヤ再生ゴム、その他の再生ゴムの種類があり、タイヤやベルト、ホース等の工業用ゴム製品、マット、履物・靴底、ゴム引布等に使用されている。
 近年、環境問題への対応からマテリアルリサイクルの推進が進んでおり、再生ゴム各社では用済みタイヤを粉砕してゴム分のみをふるいにかけて製造する粉末ゴムへの注力を図っている。
 タイヤ原料等に再利用するマテリアルリサイクル技術も飛躍的に拡大しており、廃棄物の発生抑制に加え、燃料として利用するサーマルリサイクルから、材料として再利用するマテリアルリサイクルへの転換を図るべく、循環型リサイクルを推進している。(2012年3月19日紙面掲載)