東部ゴム商組 第16回ベルト流通動態調査を実施

2012年03月19日

ゴムタイムス社

 東部ゴム商組(西山博務理事長)は3月15日、東京・中央区の銀座ラフィナートで商工懇談会を開催した。今回はベルト・ホースメーカーの営業担当者をはじめゴム関連団体の役員らが出席した。懇談会では、第16回ベルト流通動態調査の結果概要が説明され、ベルト・ホースの生産状況がメーカー側より明かされ、市況交換を中心とした意見交換が行われた。
 調査は、同組合ベルト部会員企業25社および同部会選定の組合員企業17社の計42社を対象に平成23年下期の半年間を対象時期に実施された。回答率は88%。
 ベルト製品を伝動(V形、歯型、特殊)、搬送(ゴム、樹脂)に分類し、売上高と価格、ベルト需要の将来性、ベルトの月商など11の設問で回答が求められた。
 調査結果の概要説明は、山上茂久ベルトホース部会長が行い「高い回答率で信憑性も高く、スタートから今日までの基本的な設問は継続しつつ、さらに時代の要請による設問を追加して現在に至っており、分析が不十分な点もあるかと思われますが、皆様のお役に立てれば幸いです」と語った。
 調査結果の概要は次の通り。
 〈売上げ実績〉
 前回(平成21年下期対象)はリーマンショック以降の不況をまともに受ける結果となり、全品種の「順調」「ほぼ順調」の合計数値はわずか14ポイントで、逆に「低落」3項目合計が437ポイントとなり、調査開始以来最悪の数値であったが、今回調査は大きな改善がみられた。
 全品種で「横ばい」が最高値を示し、ベルトの販売は概ね順調に推移した。
 〈販売価格〉
 販売価格動向について、前年同期と比べて①全然問題ない②あまり問題ない③まあまあである④やや乱れている⑤乱れている―の5段階で回答が求められた。
 今回は、いずれの品目でも「まあまあである」が最多で、これに「問題ない」2回答計を足すとVベルトが75%、歯型は79%、特殊94%、ゴム搬送は59%、樹脂搬送は56%となった。
 この2年間に実施されたメーカーの製品値上げに伴い、得意先と価格交渉を行った結果、売値が一定程度の水準を維持したものと思われる。
 〈売上げ予測〉
 23年下期と対比した24年上期の売上げ予測を5段階で回答を得た。最も多い回答は全品目ともに「横ばい」だった。前回調査に比べ、全般的に期待度は上向いているが、全品種で「減少予想」の回答が「伸長予想」の回答を上回った。
 「伸長予想」の回答が多かったのは、伝動歯型の22%、搬送樹脂の19%、伝動V型の15%、伝動特殊の19%などであった。
 〈市場価格予測〉
 今年上期の価格動向については、21年下期の販売価格動向とほぼ同じ傾向を示し、ほとんどの品種で「まあまあ」が50~70%を占めた。
 「問題ない予測」が「乱れる予測」を上回ったのは伝動特殊のみ。搬送は「乱れる予測」合計がゴム40%、樹脂37%と高率となった。
 〈今後2~3年間の伸び率〉
 「横ばい予想」が伝動3品種で1位、搬送2品種で2位回答だったが、前回調査に比べ全般的に好転傾向は明らか。
 伸長期待値が高かったのは搬送樹脂と伝動歯形。逆に期待値の低いのは搬送ゴムで、この傾向は前回と変わりがなかった。
 〈品種別の月平均売上高〉
 平均月商を品種別に「50万円未満」から「5000万円以上」の11ランクに分けて回答を得た。
 各ベルトともに取扱高は「300万円未満」が多く、搬送樹脂を除き50~70%を占めた。1品目で「1500万円以上」は伝動特殊を除き、各20%超あり、得意分野に特化して販売を伸ばす傾向が明確になっている。
 ベルト5品種合計の月商では「2000万円未満」が57%(前回は54%)と過半を占め、その傾向に変化はない。しかし「1億円以上」が前回調査の9%から今回は23%に増加、全般的に売上高の増加傾向がみられる。

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