ニュースの焦点 免制振技術開発競争が激化

2012年03月14日

ゴムタイムス社

 首都直下地震の対策を検討している文部科学省の研究チームによると、東京湾北部でM7級の地震が発生すれば東京湾岸の広範囲で震度7の揺れが予想されるという。
 今後も想定を上回る巨大地震の発生が危惧され、高層ビルはじめ戸建住宅の耐震・免震建物への関心がより一層高まってきた。
 このことから各ゴムメーカーはゴムの特性を活かし最新技術を駆使した新製品を次々と開発している。
 制震製品では東京ビッグサイトで開催された「第18回建築・建材展2012」で、住友ゴム工業は木造住宅用制震ダンパー「MIRAIE」を展示。同製品は独自の高減衰ゴムテクノロジーで新開発した高減衰ゴムを採用、振動エネルギーを熱エネルギーに変換することで地震の揺れを最大で70%低減する。また東海ゴムはビル用制震ダンパー「TRCダンパー」を展示した。同製品は地震エネルギーを揺れに応じて吸収するため、建物のダメージの蓄積が小さく余震などの繰り返しの揺れにも効果を発揮する。

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