ダイキン 中国にフッ素ゴム 生産設備を新設

2011年07月25日

ゴムタイムス社

 ダイキン工業は、中国におけるフッ素化学製品の製造・販売子会社である「大金フッ素化学(中国)有限公司」の常熟工場に、フッ素ゴム『ダイエル』の生産設備を新設すると発表した。2013年1月からの量産開始を計画しており、設備投資額は約30億円を予定。 この新設により、フッ素ゴム生産体制は、日本の淀川製作所(大阪府摂津市)、フランスのリヨン工場をあわせてグローバル三拠点体制となり、生産能力は、従来比約6割増加する。『ダイエル』は、長期間、圧力をかけても変形しにくく、耐熱性や耐油性に優れ、自動車のエンジン回りや、オイルシールなどの部品などに使用されるフッ素ゴム。 中国に工場を持つ自動車メーカーが、フッ素ゴムを使用したオイルシール、燃料ホースなどを、中国ローカルメーカーを含めた現地調達への切り替えを進めており、中国のフッ素ゴム市場は急拡大しつつある。 同社では10年の中国のフッ素ゴム市場は80億円で、15年には1・6倍となる130億円に拡大するとみており、中国でのフッ素ゴムのシェアを現在の10%程度から15年にはトップシェアとなる30~40%への引き上げを目指すとしている。

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