カネカ アジア、アメリカで統括会社設立 事業展開推進

2012年03月09日

ゴムタイムス社

 ㈱カネカ(菅原公一社長)は、同社のアジアおよび米州での事業展開を加速するために、中華人民共和国上海市にアジア統括会社 鐘化企業管理(上海)有限公司と米国テキサス州に米州統括会社Kaneka Americas Holding, Inc.(カネカアメリカズホールディング)を本年4月に開設する。

  統括会社の主な業務は経営戦略の検討・立案、予算・損益管理、工場新設支援を含む生産・技術全般、研究開発・市場調査、人事・労務、法務や知財戦略等で、その機能を強化・拡大し、統括地域内の事業の推進役を担う。

  鐘化企業管理(上海)有限公司は、高成長が見込まれるアジアの中心であり巨大マーケットを有する中国に開設し、アジア地域の当社出資100%の子会社を統括する。これまで、中国へは事業部門単位での進出を実施してきたが、今後更なる拡大を目指すには、全社を挙げて事業展開を推進することが必要となっている。同社では、既存事業領域だけではなく、事業部境界領域や新規事業も含めたアジア事業について統括してプロモートすると共に、グループ会社のガバナンス体制強化や法務等の事業運営支援を実施し、アジアでの事業拡大を推進させる役割を担わせる。

  Kaneka Americas Holding, Inc.は、圧倒的な経済規模を擁し最先端の研究開発が進められている米国での成長機会を充分に活用すること、成長著しい中南米市場へのマーケット拡大を図ること、経営資源の有効活用を図ることを狙いとして、現地で一元的に米州事業を統括する体制を構築する。これに伴い、既存の米国関係会社6社*1については、米州統括会社Kaneka Americas Holding, Inc.とKaneka Texas Corporation、Kaneka Nutrients L.P.の事業を継承するKaneka North America LLC(カネカノースアメリカ)および存続するKaneka Pharma America LLC(カネカファーマアメリカ、ニューヨーク州)の事業会社2社の計3社体制に再編する。Kaneka Americas Holding, Inc.には、事業会社2社に対するコーポレート機能を持たせ、現地視点に立った成長戦略の企画立案及び現地でのグループ経営に必要な機能整備を図り、米州事業の拡大を加速させる。将来的には米州各地に複数の拠点や企業を傘下に持つ企業集団として効率的に機能する体制を目指す。

 これら地域別統括会社設立によって、資源の有効活用及び現地視点に立脚した各事業の海外展開の促進・拡大を図り、同社のグローバル展開を強力に推進していく。

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