日本触媒 中国で紙おむつ用樹脂の生産能力倍増

2012年02月23日

ゴムタイムス社

 日本触媒㈱は、中国にある子会社、日触化工(張家港)有限公司NISSHOKU CHEMICAL INDUSTRY(ZHANGJIAGANG)CO.,LTD.(以下NSC)での高吸水性樹脂製造設備を増強すると発表した。 生産能力を年産 3万トン増強し、総生産量は既存能力3万トンと合わせて 計6万トンとなる。NSC既存敷地内に2014年3月末完工、同年7月商業運転開始を予定している。場所はNSC既存敷地内。投資額は約56百万米ドル(付帯設備等含む)。
 今回の増強の背景として、同社のコア事業のひとつである高吸水性樹脂が、紙おむつの原料として堅調な需要の伸びを示し、昨年3月には、新興国市場における需要拡大に対応するため、インドネシア子会社PT.NIPPON SHOKUBAI INDONESIAでの年産9万トンの事業化、およびその主原料であるアクリル酸年産8万トン増設(ともに2013年8月稼働予定)を決定。高吸水性樹脂の需要は、昨今の不安定な経済情勢にもかかわらず、今後も堅調な伸びが見込まれ、2013年のインドネシア稼動後も供給能力の不足が予想される。そこで同社は、さらなる高吸水性樹脂生産能力増強を検討し、今般、需要の増加が著しい中国において、既存子会社NSCでの高吸水性樹脂増設を決定した。これにより、本投資後の同社グループの高吸水性樹脂年間生産能力は世界合計で59万トン(国内32万トン、海外27万トン)となり、トップサプライヤーとしての地位をより強固にしていく。

NSCの概要

社名 日触化工(張家港)有限公司
(*)英文表記:NISSHOKU CHEMICAL INDUSTRY (ZHANGJIAGANG) Co., Ltd.

所在地は中華人民共和国江蘇省張家港市(本社および工場)

代表者名は総経理 梶井克規(Katsunori Kajii)

設立は 2003年4月資本金 48.2百万米ドル(払込資本金) 当社100%出資。

事業内容は、 SAPおよびコンクリート混和剤用ポリマーの製造・販売
従業員数は 100名(2011年12月末現在)となる。

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