ニュースの焦点 タイのタイヤ生産拡大

2010年10月05日

ゴムタイムス社

タイの1~8月の自動車生産累計台数が105万5808台、前年同期比93%増となり09年年間の約100万台を早くも突破した。 円高下で、日本の自動車メーカーがタイへの生産投資を加速しており、日本を含めたアジア圏に輸出する輸出拠点となっている。 こうしたタイでの自動車生産の拡大及び将来的なグローバルでの需要増に対応するためタイヤ各社は輸出拠点として位置づけさらなる能力の増強が必要と判断し、相次いで生産能力増強に踏み切っている。 ブリヂストンはタイの子会社タイ・ブリヂストンの第2工場であるノンケー工場を拡張し、2014年中に乗用車用・小型トラック用タイヤの生産能力を日産約 1万3500本増強し、工場の生産能力を日産約5万本に引き上げる。同工場は現在、生産能力を増強中で2011年までに日産能力を約6000本増強する予 定。 住友ゴム工業では、タイのラヨーン工場(8面概要)で12年末までに生産能力を10年末見通しに比べて約7割多い日産約6万5000本に増やし、タイ工 場の能力を最終的には日産10万本まで引き上げ、世界最大規模の工場を目指す。輸出向けが約8割を占めており、新興国を中心にした世界的な需要増に対応す る。 横浜ゴムは、ヨコハマタイヤ・マニュファクチャリング・タイの乗用車・ライトトラック(PC/LT)用タイヤ工場の年間生産能力を第3次拡張によって 140万本増強し、2010年7月に年産400万本まで引き上げる。2011年4月からの生産開始を予定している。2010年3月現在、同工場の年間生産 能力は190万本。

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