2011年ベルト生産実績 コンベヤ輸出の伸長寄与

2012年02月07日

ゴムタイムス社

3年ぶり3万トン台を確保

 2011年年間のゴムベルト生産実績は3年振りに3万トンの大台に達し、前年比107%、3万763トンと前年実績を上回った。
 日本ベルト工業会がこのほど発表した2011年のゴムベルト生産実績によると、内需は東日本大震災以後、自動車の減産などの影響を受けたが、後半には復興需要もあり、前年比102%の2万1478トン、輸出はコンベヤベルトの活発な資源国需要に支えられ、前年比123%の9285トンと輸出の伸長が大きく寄与した。
 品種別では主力のコンベヤベルトは、内需は石炭火力向け等、下期後半から震災復興需要もあり前年比106%、9733トンと堅調に推移、輸出は旺盛な資源国需要に支えられ、前年比129%の7、385トンと大幅増となり、コンベヤ合計では前年比115%、1万7、118トンと1万7000トンの大台を確保した。
 一方、伝動ベルトは需要の約半分を占める自動車用ベルトが自動車生産が大震災やタイの洪水などの影響を受け、一般産業向け等も比較的好調に推移したが、内需は同98%の1万1,745トン、輸出はV・ファンベルトの増加に支えられ、同107%の1、900トンとなり、この結果、伝動ベルト合計では同99%の1万3、645トンの前年に比べほぼ横ばいとなった。
 伝動ベルトのうち歯付ベルトは内外需合計で同96%の2、515トン、V・ファンベルトも同99%と落ち込んだが、一般産業用向けその他ベルトは内需が同118%の661トンと大きく伸びた。