ダイキン フッ素ゴム グローバルに能力拡大

2012年02月03日

ゴムタイムス社

 ダイキン工業㈱は2015年を目標年度とする戦略経営計画「Fusion15」を推進中であるが、化学事業部では用途開発を主導し、フッ素需要拡大を実現することで、最終年度の数値目標として売上高3000億円を計画している。

 化学事業部では基幹材料のフッ素ゴム、フッ素樹脂の拡販に加え、新冷媒(ガス)、電池材料、塗料、表面処理材の4つの環境関連事業を重点施策とし、本年1月1日付けでフッ素系防汚コーティング材『オプツール』やフッ素塗料『ゼッフル』などの表面機能材の用途開発を加速するため、「表面機能材事業推進部」を新設、製造・販売・研究開発が一体となり積極的な事業展開を図る。

  このため同社グループではF15の最終年度までに約300億円の設備投資を計画しており、2011年度にはアメリカと中国で基幹材料での能力増強に着手した。アメリカではメルト樹脂の能力増強に50億円を投資、2012年10月に操業を開始する。中国では30億円を投資し、フッ素ゴムの新工場を常熟に建設中。また、フッ素塗料も12億円を投資し、能増中でフッ素ゴムは2013年1月、フッ素塗料は2013年6月にそれぞれ稼働予定。

 これにより、フッ素ゴムのグローバル生産能力は国内淀川製作所、ヨーロッパ、中国常熟を含め2014年には従来比で約6割増に拡大する。新興国での投資については2012年中に工場建設、供給体制の検討を行う。

 地域別では中国市場での販売拡大を上げており、これまでの欧米向けの高機能なプレミアムゾーンに加え、良品廉価の中機能製品であるボリュームゾーンへの参入を図り、2012年中に100%独資による「用途開発センター」を建設予定で中国の環境やインフラ投資を取り込み、幅広い分野での用途開発展開を図っていく。

 「フッ素化学は欧米先進国市場が中心だが、これからは中国、インド、ブラジル、アジアの新興国での成長が期待されており、新興国での売上は5割を超える」(川村群太郎取締役副社長執行役員)としている。