電気化学工業 CR販売で欧州裁判所の判決を受領

2012年02月06日

ゴムタイムス社

 電気化学工業㈱は、クロロプレンゴム(CR)の欧州での販売に関する欧州競争法違反容疑について、欧州一般裁判所の判決を受領したと2月3日、発表した。
 同社は、子会社のデンカケミカルズ社(ドイツデュッセルドルフ)と連帯して4700万ユーロ(実勢レート換算=約74億円)の課徴金納付を命ずる欧州委員会の決定通知を受領したが、競争制限行為を意図したことはなく、また欧州委員会の決定内容が事実認識と異なる点があったことから、平成20年2月に処分見直しを求め、欧州一般裁判所へ提訴した。
 納付を命ぜられた課徴金は平成20年3月に仮納付の上、合わせて同額の競争法関連費用引当金を設定し、平成20年3月期決算で特別損失として処理した。
 電気化学では「判決を受領したばかりで内容を十分に検討できていないが、判決は欧州委員会の処分(課徴金納付)を認める内容となっている」としている。今後、同社は判決の内容を精査の上、上訴も含めた対応を検討する。
 なお、特別損失を既に計上しているため、12年3月期の業績への影響はない。

 

 

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