東燃ゼネ エクソン日本法人を3020億円で買収

2012年02月02日

ゴムタイムス社

 東燃ゼネラル石油は29日、エクソンモービル(有)の保有する株式の99%を取得価格3020億円で、2012年6月に取得すると発表した。
 エクソンモービル(有)は、米エクソンモービルコーポレーションが間接的にその持分の100%を所有する日本法人で、 現在、東燃ゼネラルの株式を議決権ベースで50・5%、発行済株式総数で50・2%保有している。両社は一定の資本関係を維持しつつ新たな提携関係に移行し、製販一体経営を目指す。
 エクソンモービル(有)は、東燃ゼネラルの株式8000万株、ブチルゴム、スペシャルティーエラストマー、合成油、ポリオレフィン関連、触媒ライセンスの一部の化学品事業、国内においてブチルゴム事業を営む日本ブチル株式会社の株式の全て、韓国の潤滑油事業などをエクソンモービルグループ会社に移管する。
 また、保有する東燃ゼネラルの株式300万株をグループ以外の第三者に売却する予定。その結果、今回の持分取得後における米エクソンモービルコーポレーションの東燃ゼネラルに対する議決権の保有割合は約22%となり、同社は東燃ゼネラルの主要株主として留まる見込み。
日本の石油需要は近年減退傾向にあり、国内の事業環境は厳しさを増している。同社グループは、製販一体の新体制により、こうした事業環境の変化に効率的に対応した戦略的投資などを実行していく。加えて、事業部門間のさらなる連携を図り経営効率を高め、日本の市場環境や需要の変化に応じたビジネス機会を追求し、一層の効率化と収益の拡大を目指す。
 東燃ゼネラルはエクソンモービルブランド(「Esso」 「Mobil」など)を日本国内において独占的に使用する。また、エクソンモービルの石油精製および石油化学におけるテクノロジーや技術サポートを継続的提供、潤滑油事業では両社の事業協力関係をさらに強化するとしている。

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