川口化学 第3四半期

2010年11月01日

ゴムタイムス社

川口化学工業の11月期第3四半期決算(非連結)は、売上高50億6800万円、前年同期比27・2%増の増収となり、収益は前年同期の損失から黒字化し、営業利益1億7000万円、経常利益1億4500万円、四半期純利益1億4200万円となった。

変化の激しい市場動向を的確に捉えた生産販売活動に注力し、主力のゴム薬品・環境用薬品・機能性化学品の拡販や新製品戦略の展開を行うとともに、原材 料・製品在庫の適正化並びに生産合理化をはじめとするコスト削減を進めた結果、収益は黒字化した。
ゴム薬品分野は、経済対策の効果が継続し、第3四半期も国内自動車生産が緩やかに回復した。これにより主要顧客のタイヤ、ゴム工業用品、合成ゴム用途で 需要が回復し、販売数量を伸ばした。また、新製品をはじめとする特殊ゴム薬品は、関連業界の生産回復と合わせ、拡販に注力し、販売を伸ばした。輸出は円高 が進行し、厳しい環境が続いたが、中国をはじめとする東南アジアの市況の回復に合わせ拡販に努め、販売数量を増加させた。
この結果、ゴム薬品部門の売上高は31億1400万円、同34・5%増となった。
樹脂薬品分野は、主要需要先である国内外のアクリル酸・アクリル酸エステル・ABS樹脂・MMA等の生産が拡大し、自動車産業の復調や海外顧客で需要増 もあり、販売数量を伸ばした。この結果、同部門の売上高は7億2900万円、同43・2%増となった。
その他部門のうち、環境用薬剤は製品の統合があり、他の薬剤との競合が激化し売上高は減少。潤滑油向け薬品は関連産業の回復により売上高は増加したが、 新規用途向け製品の販売は品種により増減がみられた。この結果、同部門の売上高は6億2000万円、同12・6%減となった。

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