新年度迎え一斉に入社式 震災復興目指し始動

2011年04月15日

ゴムタイムス社

式辞を述べる國枝社長

新年度迎え一斉に入社式 震災復興目指し始動 トップのあいさつ グローバル化への対応に期待 式辞を述べる國枝社長 あいさつする小柴社長 あいさつする谷社長 新年度の4月1日。ゴム産業界でも多くの企業が入社式を行った。未曾有の被害をもたらした東日本大震災からの復興に動き出した直後であり、各社トップは 「震災を乗り越えよう」と、新入社員に対しても貢献を求める言葉が目立った。仙台工場で大きな被害を受けた中倉東洋ゴム社長は「これくらいではヘコタレな い。震災後2週間で工場の操業再開にこぎつけた」と新入社員への気遣いもみられたほか、谷バンドー化学社長は「皆さんも(復興への)一翼を担っていただき たい」などと語った。このほか各社トップは「グローバル化に対応する人材に育ってほしい」と激励した。 職業人としての能力は担当する仕事の経験の深さと能力を伸ばそうとする自助努力とにかかってくることをよく理解してほしい。仕事の中で何を学び、考え、そ して結果はどうなり、どう次につなげたのかというサイクルが人を育てます。仕事に徹底的に集中し、その仕事に関しては他の誰よりも考えている、知ってい る、という状態を作り出すようになってほしい。

あいさつする小柴社長

〈南雲忠信横浜ゴム社長〉 新入社員の皆さんに期待したいことは、今後はタイヤ事業・MB事業ともに海外事業の拡大を進めていく中で、グローバルに活躍できる人材に育ってほしいとい うことです。一昨年から始まっている海外研修の中で「コミュニケーションの大切さ」や「度胸や積極性」「相手に対する思いやり」を学び、どのような環境に あっても自ら困難を克服し成果をあげる逞しさ、強さを身につけてほしいと思います。 〈池田育嗣住友ゴム工業社長〉 政治不安による景気低迷、天然ゴムの過去に類を見ない価格乱高下、新興国企業との競争など、様々な環境変化が私たちの想像をはるかに上回るスピードで起 こっています。私たち自身が先んじて変わり続けることで、この環境変化に打ち勝たなければなりません。そこで3つのお願いをしたいと思います。 1つは、あらゆる面で進化し、競争優位に立つこと。自ら新しい仕組みやアイデアを実現して時代の先頭ランナーとなることを目指しましょう。 2つ目はイノベーションを起こして社会の持続的発展に貢献する。皆さんが頑張れば会社が発展し、会社の成長が皆さんの夢を広げていく。そういう会社が社会 ををわくわくさせ、幸せにすることができるのだと考えています。3つ目は「信用・確実を旨とし、浮利を追わず」の住友の事業精神を心にとどめること。やま しさの無い正々堂々とした心構えで仕事をしていただきたい。 〈中倉健二東洋ゴム工業社長〉 主力工場を宮城に持つ東洋ゴムは大丈夫かと心配されたかと思うが、これくらいで東洋ゴムはヘコタレません。震災で多くの仲間が被災したが、悲しみと困難を乗り越え、2週間で工場再開にもっていきました。 私はいつも新入社員の皆さんには3つのアドバイスを贈っています。 先ず「プロの社会で自分の価値は周りが評価する」こと。次は「自己研鑽を怠らない」ことです。学べば学ぶほどその人の資産価値は高まります。 資産価値のある人を人材と呼びます。最後に「良いコミュニケーションをとる」ことです。皆さんは今日からプロです。 〈谷和義バンドー化学社長〉 当社は、東北地方太平洋沖大地震で栃木県の足利工場が建物や生産設備の一部に損傷を受けましたが、迅速な復旧作業により順次、生産を再開し、ほぼ通常の操 業が可能となりました。当社も復興に最大限の貢献をしていきますので、皆さんもその一翼を担っていただきたいと思います。 バンドー化学の社員となられる皆さんには、社員として常に心がけていただきたいことを3つ申し上げたいと思います。1つ目は「世界を見て挑戦すること」で す。2つ目は「スピードをあげてやり切る」ということです。3つ目は「報連相(ホウレンソウ)を徹底する」です。様々な人が集まる会社において、コミュニ ケーションは非常に大切です。組織の中では、周囲の人と関わることなく完結する仕事はありませんし、コミュニケーションを高めることによって、自らの仕事 のスキルも向上していきます。このコミュニケーションの基本となるものが「報連相」です。

あいさつする谷社長

〈垣内一三ツ星ベルト社長〉 皆さまには、メーカーであることを常に意識し、配属される部門、また実習される部門で、先輩の良いところを見習うとともに現場・現物を自分の目で確かめる 努力を惜しまないようにしてほしいと思います。そして①与えられた仕事を確実にこなし、信頼されること②失敗を恐れず、情熱を持ってチャレンジすること③ 自分や会社の将来に夢を持てるようになること④高い志を持って日々学習、絶えず自己研鑽し「チャンスをとらえるセンス」を磨き、成長されるよう期待してお ります。 〈國枝信孝ニッタ社長〉 ニッタ・グループは中期経営計画「中計0911」を策定し、最終年度を迎えたところである。最終年度は「攻めに出る」年であり、これまで備えてきた「あら ゆる技術の結集による新たな価値の創出」「グローバルシェア拡大に向けた基盤づくり」「生産技術力の強化」という基本戦略の集大成と、その成果を果敢に実 現することである。 そのためにもニッタ・グループの一員になった皆さんに3つのお願いをしたい。1つは「安全第一と健康第一」である。2つ目は「同僚、友人、知人を大切に し、その輪を広げること」。そして3つ目は「志を高く持って自分を磨き続け、得意な分野を少なくとも一つ持つこと」である。皆さんが高く羽ばたくことを期 待します。 〈小柴満信JSR社長〉 入社おめでとう。茨城県にある鹿島工場は地震の影響で操業を停止している。こういった状況だからこそ、皆さんの若い力とバイタリティ、それぞれの個性が JSRおよびグループ全体の発展と成長に向けた新しい活力となることを期待したい。ここで、皆さんにJSRで求められる3つの人材像についてお話したい。 第一に「グローバルレベルでの競争力を有するプロフェッショナル」であること。第二に「環境変化に柔軟に対応し、現状に甘んじることなくイノベーション・ 変革を推進する挑戦者」であること。第三に「色々な価値観を受け入れ、多様化する世の中に対応できる」ということです。 〈古河直純日本ゼオン社長〉 全ての事業でグローバル展開への対応能力の強化を図っていきたいと考えております。 皆さんもグローバル化を意識して国際人・グローバルな人物になっていただきたいと思います。そのためにも、先ずは最低でも1言語、できれば2~3種類の言語を話せるようになってほしいと思います。

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